知床遊覧船の観光船カズワン事故で海上保安庁は海難救助のためサルベージ業者である日本サルヴェージと契約しました。
日本サルヴェージの飽和潜水のやり方や仕組み、年収といった給料がどれぐらいなのか気になったので調査しました。
知床遊覧船事故で日本サルヴェージと契約した内容
海保が「日本サルヴェージ」と行方不明者捜索で契約 費用は8億7700万円(TBS NEWS DIG Powered by JNN) https://t.co/5wJqS3yGyP
— たまや しげる (@vermoutheaster) May 3, 2022
今回発表された契約内容は次のようになっています。
海上保安庁は、海難救助と海洋工事を専門とする民間企業、「日本サルヴェージ」と水中カメラや潜水士などによる行方不明者の捜索について契約を結びました。 日本サルヴェージでは「飽和潜水」という潜水士があらかじめ加圧された特殊な部屋に入って体を慣らし、部屋ごと海中に降ろす方法を採用していて、潜水士による潜水は5月中旬以降になる見込みです。 費用は8億7700万円に上るということですが、今回の契約に船の引き揚げ費用は含まれていません。 海上保安庁は、調査で得た情報をもとに船の引き揚げについても日本サルヴェージと調整していきたいとしています。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles /de2759f094a6e6e8bc7a2936c406c8eaeca054e2
海上保安庁は、 水中カメラや潜水士などによる行方不明者の捜索について8億7700万円で契約したようです。
沈没した観光船カズワンの状態を調査した結果から、引き揚げにどれぐらいの費用がかかるかも検討するようですね。
ちなみに引き揚げ費用は数億円と言われいますが、原則「船主」が負担だそうなので知床遊覧船に支払いが生じるようです。
おそらく知床遊覧船だけでは費用を賄いきれないと思うので国の介入が出てくると思われます。
日本サルヴェージ株式会社とはどんな会社?
商号:日本サルヴヱージ株式会社
所在地:東京都大田区大森北一丁目5番1号(JRE大森駅東口ビル8階)
設立:昭和9年9月21日
代表取締役社長:大谷 弘之
主要営業種目
(1) 海難船舶及び海難積荷の救助
(2) 船舶及びその他浮揚物の曳航
(3) 船舶・鋼構造物の撤去
(4) 海難船舶等からの燃料油および有害危険物質等の回収
(5) 海洋汚染防除及びその関連事業
(6) 船舶の売買及び貸渡
(7) 海事に関する検査及び鑑定
(8) 船舶の解撤ならびに解撤材の加工及び販売
(9) 海洋・水中工事の請負、施工ならびにこれに関するエンジニアリング(機材の調達、管理等)及びコンサルタント業務
(10) 船舶、機器等による役務の提供
(11) 海洋に関する観測、調査
(12) 電気工事の請負、設計ならびに施行、管理及びコンサルタント業務
(13) 潜水機器及び要具類の設計、製造ならびに販売
(14) 船員の派遣事業
1893年(明治26年)には、三菱長崎造船所の海難救助部門が本格的な海難救助事業を開始していて、そこから統合などを経て
1934年(昭和9年)に日本サルヴヱージ株式会社になったようです。
事業内容としては海難救助の他にも、海底の電気工事など様々な事業をしているようですね。
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日本サルヴェージ株式会社の潜水士の年収は?
日本サルヴェージの募集要項を調査すると次のように書かれています。
アジア最大のサルベージ会社です。
座礁や衝突した船の救助や、海底電力ケーブル敷設など現場で活躍するスタッフを募集いたします。
潜水や機械保守、デッキワーク等を分担して作業します。
海洋汚染防止作業も行い人の役に立つ大変やりがいのある仕事です。
未経験者でも教育・研修後に OJT を通じて成長していきますので安心して応募ください。
引用元:https://www.kitakyushucci.or.jp/recruit/147_n-saru.pdf
潜水士は潜水以外にも海底電力ケーブルの敷設なども行っているようです。
年収は次のように書かれています。
25 才:470 万円
30 才:630 万円
35 才:730 万円
引用元:https://www.kitakyushucci.or.jp/recruit/147_n-saru.pdf
同年代の平均年収と比較すると高めである事がわかります。
ボーナスが高く、5.5ヶ月程度あることが年収が高い理由のようです。
もう少し調査してみると、飽和潜水士はプラス手当がもらえる会社が多いようです。
日本サルヴェージ例外ではないと思うので手当がつくと思われます。
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日本サルヴェージの飽和潜水のやり方とは?知床遊覧船事故でどう活躍!?
日本サルヴェージが運用している深深度潜水対応の「飽和潜水装置」です。最大作業深度は300m。装置は高圧居住チャンバー(DDC)、潜水作業用チャンバー(SDC)、避難用高圧チャンバー(HRC)、呼吸用ガス再生装置、潜水用温水供給装置、DDC用環境制御装置などで構成されています。 pic.twitter.com/qNqNbTA2SP
— 日本海事新聞写真部 (@kaijiphoto) September 6, 2019
詳しい方法については次の動画が参考になります。
潜水士はチャンバーと呼ばれる部屋で120mの場所を潜水できるように数日かけて12気圧を体にかけていくようです。
12気圧はペットボトルでもペシャンコにしてしまうほどの力があるので訓練していないと潜水できないようですね。
日本サルヴェージの特殊技術で可能な方法のようですね。
海底120mの場所で行方不明者を捜索したり、沈没船カズワンをどのように引き上げるか調査できるようになります。
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日本サルヴェージが合わせて行う沈没船の調査(ROV)
飽和潜水のダイバーが船内捜索か。まずは作業用ROVで調査と→"知床 観光船沈没 「飽和潜水」で水深約120mの船内を捜索へ | NHK https://t.co/fE4xNlPT72 "
— Nori🌸 (@keaton_n18) May 3, 2022
契約では飽和潜水の他にROVを使った調査を行うと伝えています。
潜水士が飽和潜水するまでには時間がかかるので、それまではROVで調査します。
おそらく日本サルヴェージのホームページ記載の
水中遠隔操縦ロボットを使用すると考えられます。
水中遠隔操縦ロボット「ROV(1000m) QUASAR8」
有線式の水中遠隔操縦ロボット(ROV:Remotely Operational Vehicle)です。
引用元:http://www.nipponsalvage.co.jp/fleetandequipment/ROV1000m.html
沈船や沈没物件の撤去回収に係る作業、海底ケーブル・パイプラインなどの海洋施設の建設保守に係る作業、環境調査、資源調査等に用います。
ROV(1000m) QUASAR8とROV(3000m) QUASAR9は、同型機です。
1000mまで潜れる高度な水中遠隔操作ロボットで捜索することで効率もあがるでしょう。
海上保安庁だけでは不可能だった部分も調査ができるようです。
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観光船カズワンはいつ海上に!?
日本サルヴェージの調査船は5月6日(金)にカシュニの滝付近に到着するようです。
その後は、水中遠隔操作ロボット(ROV)を使用して周辺の状況を捜査、探索します。
観光船カズワンが引き揚げられる状態になったら引き揚げが開始され、海上へ引き揚げられます。
▶️カズワンに生存者はいるの?名前は?乗客名簿一覧で犠牲者・行方不明者が判明!?
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飽和潜水の仕組みとは?日本サルヴェージの潜水士は年収730万円で高級取り!?
知床遊覧船事故で契約した日本サルヴェージ株式会社は、海難救助や海底工事等を行う洋上のエキスパート。
飽和潜水で潜れるようになるまでは、ROVで調査することになるでしょう。
日本サルヴェージの年収は、次のようになっています。
25 才:470 万円
30 才:630 万円
35 才:730 万円
引用元:https://www.kitakyushucci.or.jp/recruit/147_n-saru.pdf
飽和潜水は身体を酷使することを考えると見合った年収、給料なのだと感じました。
むしろもっと給料あげてもいいと思うぐらいです。
費用は最終的にどれぐらいかかってしまうかわかりませんが、
沈没してしまった観光船カズワンを早く引き揚げて、早急に原因を解明してほしいですね。
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