専業主婦は、毎日自宅にいて自分のペースで家事育児をできると勘違いされることが多くてとってもつらいですね。
「専業主婦って楽でうらやましい!」
「甘えんな。俺の方が大変だ。」
「ワンオペ育児ってひと昔前から、当たり前だよね。」
そんなことを言うなら、ぜひ専業主婦のワンオペ育児を1週間ほど体験してみて欲しいですよね。
専業主婦の大変さから脱却するためには、家族の協力が不可欠です。
今回は専業主婦のワンオペ育児が辛い。について、旦那さんに理解してもらうための5つの方法をご紹介していきます。
この記事を読むことで、旦那さんへのイライラが軽減して家族に優しくなれます。
甘えなんかじゃない。専業主婦のワンオペ育児は修行並みの大変さ
専業主婦のワンオペ育児は、孤独で辛いです。
これは体験した人にしかわからない辛さです。
なぜか、専業主婦は日常生活の中で家事育児をするのが当たり前でなんとなく「大変」というワードを言ってはいけないような風潮が未だにあります。
子供が体調不良のときに自分も感染してかつワンオペとなると「前世で何かやっちゃったかな~?これ修行?」レベルのしんどさになるのに、です。
一つ一つの行動でミスをしたらそれがドミノ倒しのようにグダグダになり、子供も小さかったりするとカオス。
そんなとき誰も助けてくれなくて自分で何とかするしかない。
その辛さを嘆くと「甘えんな」と言われる。
この状況は、間違いなく『辛い』です。
ワンオペ育児をしている専業主婦が「大変」と嘆くのは決して「甘えじゃない」です。
毎日が当直!専業主婦のワンオペ育児1日のスケジュール
専業主婦のワンオペ育児は、乳児がいるご家庭は毎日当直状態で睡眠は常に仮眠ですよね。
私が当時1歳半だった上の子だけを、育児していたときの1日のスケジュールをご紹介します。
かかと落としで起こされたこともありました。とにかく何かしらの痛みで起床します。
痛みがなくなって動く気になれたところで、おむつ替えをします。
本当は目覚ましをかけて自分のタイミングで起きたいです。
旦那さんと自分の朝ごはん、子供用の離乳食ストックを解凍して朝食用意。
自分は子供にご飯を与えてから食べるので、冷めまくった朝食です。
朝食後はたいてい子供が排泄をするので、朝ごはんの片づけをしながらおむつ替えのタイミングを待ちます。
子供が健康でいてくれることが何よりの幸せです。
洗濯機を回している間に、掃除機掛けからのクイックルワイパー、トイレ掃除を済ませてから洗濯物を干します。
1分1秒を無駄にしない段取りが大事です。
子供はこの間Eテレを見せます。Eテレ様、毎日ありがとうございます。
子供の協調性や発達のために子育て支援センターや公園に遊びに行きます。
毎日子供の成長を必ず発見するので、楽しい時間ではありますがたまーに他の親子と触れ合うことでモヤっとすることもあります。
このモヤっとが消化不良だと夕方のルーティンに響いてきます。
子供、本当にごめんね。
手洗いをさせて、おもちゃを与えて一人遊びをさせている間にマッハで昼食用意。
ここも段取り命。
子供には離乳食冷凍ストックを解凍、自分はレトルト食品か昨晩の残りをレンチンして用意します。
またしても子供優先です。
ひとまず子供のお腹を満たしてからの方が落ち着いてご飯が食べられるんですよね。
おむつ替えをしてお昼寝の寝かしつけをします。
もしかしたら確保できるかもしれないお一人様時間のために全力投球で寝かしつけです。
子供が寝たところで夕飯の仕込みに入ります。
煮込み料理や汁物をここで作っておけば夕飯のタイミングで温めるだけになります。
ここは30分で終わらせることに命を懸けます。
幼児食になった後も冷凍ストックは作っておいた方がラクです。
特に午前中の遊びから帰ってきた後は子供が疲れ+空腹で時間との闘いになるので、冷凍ストックがないと大変なことになります。
料理をしていたら1時間半はあっという間です。
子供とのおやつタイム。やっと少しほっとできるかもしれませんが、正直一人でほっとしたいところです。
せっかく畳んだ洗濯物を子供にぐちゃぐちゃにされ「二度手間じゃん」と途方にくれながら、なんとか終わらせます。
子供と一緒にお風呂に入ります。
このお風呂はお風呂に入るだけでなく「着替えの用意」「服を脱がす」「安全面を考慮しながら洗う」「冬の場合自分は寒さに耐えながら子供を拭く」「保湿をする」「パジャマを着せる」「自分を拭いて服を着る」「髪を乾かす」とこんなに大量の工程があります。
慣れるまでに場数が必要となります。
事前に仕込んでおいた夕飯を温めて夕飯の支度をします。
朝食や昼食同様、子供優先で自分は冷めたご飯を食べます。
我が家はこのタイミングで夫が帰宅なので、再度夕飯を用意します。
30分で寝てくれれば御の字です。
寝落ちしてしまったらこの時間はありません。
眠りに落ちれば疲れをとることはできますが、精神衛生上お一人様時間は必須ですので何としてでも起きたいところです。
「泣いて起きる」はいつのタイミングかわからないので、いつも落ち着きません。
子供が起きたタイミングでどうせ起きていても落ち着かないから寝るかと床につきます。
日中に興奮して遊んだ日は夜中何度か起きるので都度叩き起こされ、授乳やトントンでなだめながら寝かします。
なんていうことも結構あります。
これが「当たり前」と言われてしまうと、心が折れそうですよね。
ドラマを1話分見られるくらいの自分時間を確保できると「あ~今日はゆっくりできたな」と感じられるというのは、社会人の頃から考えると、相当な「大変さ」です。
旦那さんが専業主婦のワンオペ育児は当たり前だと感じてしまう理由
旦那さんが専業主婦のワンオペ育児を当たり前だと思うのはそれが仕事だと思っている可能性が高いです。
そして、現場を見ることができないため育児の壮絶さを知らないというのも理由の一つです。
専業主婦のワンオペ育児には終わりがないことを旦那さんにお知らせしてあげましょう。
多くの旦那さんは会社にお勤めされていて、それが「仕事」です。
会社にお勤めしていて仕事をするのは「当たり前」ですよね。
そのため、専業主婦はワンオペ育児が「仕事」=「当たり前」と考えているのです。
「ふざけんな」と言ってやりたいですね。
会社のお勤めは帰宅したらほっとする時間ががありそうですが、ワンオペ育児はその時間になかなか辿り着けません。
「ワンオペ育児には終わりがない」ということに旦那さんに気づいてもらうのがポイントです。
旦那さんに専業主婦の大変さを理解してもらう5つの方法
旦那さんに専業主婦の大変さを理解してもらうための方法として下記の5つの方法があります。
- 何が大変なのか具体的に伝える
- 1日のタイムスケジュールを共有する
- アクシデントをすぐに連絡する
- 子供を味方につける
- 休日に子供を任せてみる
まずはじめに大切なのは、旦那様とはなぜ結婚されましたか?
きっとどこかしら「素敵だな」と思う部分があって、今日この日まできたはずです。
全体を通してのポイントは、その「素敵だな」と思っていた時の気持ちを思い出してながら実践するということです。
旦那さんも職場では闘っているということ、夫婦も人間関係から成り立っているということを忘れずに言葉を発するようにしましょう。
1.何が大変なのか具体的に伝える
専業主婦のワンオペ育児ももちろん大変ですが、旦那様も会社で闘っています。
「嫌味な上司」「上から目線なお客さん」「時間に見合わない大量の業務」
おそらくこのあたりかなと推測できますが、想像するのって難しいですよね。
きっと同じように旦那さんも専業主婦のワンオペ育児の大変さを想像するのは難しいはずです。
「私」ばかりを強調して大変さを訴えても旦那さんも優しく受け止めてくれないです。
なので「あなたも仕事で大変かもしれないんだけど、私の話ちょっと聞いてくれる?」と少し前置きをしてから、具体的に手伝ってほしいことを伝えるといいでしょう。
男性はグダグダ言うと話が全く頭に入っていかないので、この前置きをした後は箇条書きにするようなイメージで「これをして欲しい」と伝えると効果的です。
2.1日のタイムスケジュールを共有する
あなたが1日何をしているのか旦那さんに伝えたことはありますか?
たいていの旦那さんは専業主婦=お昼の番組を見ながらゴロゴロしているというイメージを悪気なく持っています。
旦那さんの機嫌が良さそうなときを狙って、1日何をしているのかを細かく旦那さんに話してみてください。
もしくは「今日一日何してたの?」と聞いてくる旦那さんもいるかもしれないので、そのときに「今だ!」という感じで前述した時系列のように旦那さんに説明してみましょう。
ここで忘れてはいけないのは、「素敵だな」と思っていた気持ちを思い出すことです。
3.アクシデントをすぐに連絡する
こまめに連絡を取ること、とっても重要です。
子供の体調不良や怪我はもちろんですが
- お味噌汁をこぼし豆腐を投げつけてきた
- 子供がアイス買ってほしいとスーパーで大泣きされて注目されて嫌だった
- ちょっと目を離したらティッシュが散乱していた
こういった小さなことでも写真付きでLINEで送ってみてください。
そして旦那さんが帰宅したときは、笑いながら「大変だった~」と言ってみましょう。
「大変だった」という事実を重すぎない程度に伝えることが大切です。
4.子供を味方につける
子供を味方につけて「お母さん頑張っているよ。」と言ってもらうというのも手です。
これは実体験からです。
子供が主人に「ママは毎日お料理にお洗濯にお掃除に忙しいんだからパパも頑張ってね」と伝えてくれて、主人が涙ぐんでいました。
自分で大変だと伝えるより、第三者かつ信頼できる子供から言われたら確実に効果があります。
5.休日に子供を任せてみる
1~4の項目が2つできていたら、休日に旦那さんが育児を率先して担当してくれるはずです。
この時点で、あなたの大変さをわかっていてくれています。
率先してやってくれなくても「今日は3時間くらいお出かけしてきてもいい?」と自分から聞いてみるのもいいかもしれません。
旦那さんのお仕事も大変だということをわかった上でお願いしているというスタンスで伝えると、OKしてもらえる確率は上がるでしょう。
まとめ
- 専業主婦のワンオペ育児を大変と言うのは、甘えではない。
- 旦那さんは専業主婦のワンオペ育児をあなたの仕事だと勘違いしている。
- 「仕事」には終わりがあるが、専業主婦のワンオペ育児には終わりがないから大変。
- 結婚前の気持ちを思い出して、旦那さんの仕事の労を労いつつ何が大変なのかを具体的に伝える。
- 最終ゴールは旦那さんの休日に育児を任せて自分は出かける。
大切なポイントは、大変なのはあなただけではなく旦那さんも外では闘っていて辛いこともあるという点です。
本音を言うと、終わりのない専業主婦のワンオペ育児の方がどう考えても大変だと思います。
ただ、ここはぐっと堪えて出会った頃の気持ちを思い出しながらご自身の大変なことを具体的に伝えてみましょう。
明日、旦那さんの言動が1つ変わっているはずです。
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