mark 平成23年 受賞者・受賞団体

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◆遠野文化賞

第1回受賞者(平成23年): 遠野市立遠野小学校・全校表現活動「遠野の里の物語」

1 受賞理由:
 遠野小学校において、30年間にわたって受け継がれてきた、この全校表現活動は、歌と踊り・演技によって『遠野物語』の世界をみごとに表現している。大きく口を開けて、全身で、ひたむきに「ふるさと遠野」の歴史や文化の深みに横たわるものを伝えようとする子どもたちの姿は、遠野市民のみならず、多くの人々に感動を与え、故郷を愛する気持ちを呼び覚ましてきた。
とりわけ、平成21年『遠野物語』発刊100周年プレイベントとして行われた遠野市民体育館での発表、平成22年「岩手県芸術祭開幕フェスティバル」への出演、そして、この秋に東京の国立劇場で開催された「文化による復興支援」シンポジウムへの出演などは、広く全国に向けて「ふるさと遠野」の魅力を発信したものとして、高い評価を得ている。親子二代にわたって共有され定着しているこの活動は、まさに遠野文化賞の目的である「文化を活かした元気なまちづくり」にふさわしいものである。

2 主な経歴
①概 要
昭和57年に始まり今年度で30年目の全校表現活動「遠野の里の物語」。これは、授業(特に国語・体育・音楽)で知識・技能として身につき磨かれてきたもの、豊かな心として育てられたもの、たくましい体として鍛えられたものを総合的・発展的に学習させる場としてできたものである。毎年、学習発表会で発表されているが、その他にも多くの機会に発表している。

②主なあゆみ
○昭和57年度    全校体制で研究推進プロジェクトを結成。音楽は千葉県に住む吟  遊詩人高岡良樹氏のものが中心。振り付けはその当時の教師たちによって考えられた。
○昭和60年度	伝承活動開始
○昭和62年度	イタリアサレルノ市使節団に発表。他4回発表
○平成 4年度	92世界民話博in遠野で発表
○平成 5年度	国民文化祭出場
○平成 6年度	柳田國男ゆかりサミット賞受賞
○平成14年度	音楽振興財団音楽振興賞受賞
○平成22年度	遠野物語百年祭ステージ出演、いわてユネスコ文化賞受賞
       岩手県芸術祭開幕フェスティバル(岩手県民会館)で発表
○平成23年度	「文化による復興支援」シンポジウムで発表(国立劇場)


◆遠野文化奨励賞

第1回受賞者(平成23年):菊池弥生(57才・遠野市)

 論 文 名 「魔法のようなKamado Jiko – アフリカの生活を変えた遠野のかまど -」

1 受賞理由:
 東アフリカのケニアで、30年間にわたって住民への衛生指導や生活改善に取り組み、とりわけ遠野の「改良かまど」を手本として発案した「Kamado Jiko」を普及させて、乳幼児の死亡率減少や薪の使用量削減、女性の生活環境改善などに多大な貢献をした遠野出身の環境活動家(栄養学専門家)の故岸田袈裟氏の業績を紹介している。
岸田氏の姪であり、時にはアフリカで活動を共にした筆者ならではの論文である。遠野の文化である「かまど」がアフリカの地の20万世帯以上で使われている、という。まことに尊敬に値する国際貢献である。これからも岸田氏の数々の業績を広く伝えていくとともに、さらに遠野からの国際交流が深められていくことを期待する。

2 主な経歴
駒澤大学文学部国文学科 卒業
アジア・アフリカ語学院アフリカ語科スワヒリ語専攻 修了
在英レスター大学院博物館学研究科博物館教育専攻修士課程 修了 
在ケニア日本大使館付属ナイロビ日本人学校教員、在日ケニア大使館大使秘書、在ケニア国際協力機構(JICA)博物館個別専門家、文部科学省派遣在ケニアナイロビ日本人学校国際交流ディレクター等を歴任。
現在、NPO法人「少年ケニヤの友」ケニア事務所ディレクター

カテゴリー 遠野文化賞・佐々木喜善賞(遠野文化奨励賞)