mark 鞍迫観音例大祭の練習

7月14日に市内鱒沢にある鞍迫(くらはさま)観音の例大祭が行われます。 例大祭の昨年の様子はこちら→「鞍迫観音 例大祭」 10日に子どもたちが舞うシンガクの練習があったので参加してきました。 昨年はスポーツ大会と重なったため、小学生の人数が少なかったのですが今年は多そうです。 (練習は竹の棒を使っていますが、本番は刀と幣束を持ちます。)

3年生以上の子達は動きもそろっていたのですが、小さい子たちは今年舞い手としてデビューする子も何人かいるということで、見よう見まねです。 ところが、練習の2回目、一番前に立って見本を舞っていた師匠がいなくなると、大きい子達も動きがバラバラになってしまいました。 「他人のばっか見ながら踊るから覚えねえんだぞ!自分で考えながら踊れー。」と別の師匠が指導します。    練習が終わった後、子どもたちにはお菓子が配られました。 一番大きい5年生の子が「じゃあ小さい子からお菓子取ってー。」と指示します。 数年前まではやんちゃ坊主だったのに、大きくなったなあと感心しました。 最後子どもたちは師匠の前に集まって正座します。 遊んでいた小さい子達もお兄ちゃんたちの真似をして集まり、 師匠へ「ありがとうございました!」とお礼を言って帰っていきました。
その姿を見て、今はまだ小さい子どもたちも将来はきっと模範となるお兄ちゃんなるだろうなあ、と感じました。 7月14日の例大祭の前日、13日の夜は鞍迫観音の神楽殿で宵宮も行われます。 もしよろしければお越しください。 【樋口】

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mark ひなまつりとどべっこと昔話

蔵の道ギャラリーで美味しい煎茶をいただきました

遠野市内で開催されていた「遠野町家のひなまつり」、最終日の3日は当研究センターへも300人を超える来場者がありました。
今年は強風が吹き荒れたり吹雪いたり、とお天気が悪い日が多かったのですが、市内県内だけでなく青森や宮城、関東からもお客様がいらっしゃいました。たくさんの方が冬の遠野とお雛様を楽しんでくださり、とても嬉しく思っています。

この日は遠野ふるさと村で開催されていた「遠野どべっこ祭り」の最終日でもありました。
「どべっこ」は「どぶろく」のこと。「醪酒(もろみさけ)」「濁り酒」とも呼び、炊いた米を発酵させて作るお酒です。
神事のためのお神酒であったり、米を作る農家の楽しみであったり、どぶろくを作る習慣は古くから日本各地にありました。
しかし、明治に入ってからは許可なくお酒類を作ることは禁じられてしまいます。現在でも自家醸造である「どぶろく」も例外なくこの対象です。
しかし平成14年に遠野市は「どぶろく特区」の認定を受け、市内の観光施設や宿泊施設でどぶろくを楽しめるようになりました。

祭りの開始を待つ参加者

祭り開催日には郷土芸能の神楽やカッパおじさんのトークショーなどのイベントを楽しみながらどぶろくや料理を頂くことができます。
この日は八幡神楽が「鶏舞」「権現舞」を披露し、老若男女の参加者が厄払いを願って権現様に頭を噛んでもらっていました。
肝心のどぶろくはとても美味しく頂いたのですが、気づいたら写真を撮っていませんでした。ので、以前に撮影した写真を借りてきました。
ほんのり甘いどべっこは、飲みやすくてもアルコール度数は清酒と変わりませんので、飲みすぎには注意です。もろみの口当たりが苦手と言う人もいますが、私は好きです。

村内のほかの曲り家では古雛の展示や昔話の語りをやっていたのでお邪魔しました。
ちょうど「オシラサマ」の話が佳境で、集まった人たちは優しい語りに耳を傾けていました。
「次は何の話をしようか」語り部さんの問いかけに「遠野だからザシキワラシの話を」と答えが返り、遠野物語にも出てくる山口の孫左衛門の家のザシキワラシの昔話が始まります。
語り部さんが語る昔話の魅力は、方言ややさしい語り口もそうですが、それぞれの家によって伝えられている話がちょっと違うところも面白みがあります。
おおよその筋が同じでも、表現の仕方が違ったり、登場人物の性格が付け加えられていたり、なんとラストが違ったりすることもあるそうです。

冬の遠野を満喫するイベントはこれにて終了。
今年参加できなかった方はぜひ来年のイベントにいらしてください。参加した方は来年は新たな発見をしに再度のご参加大歓迎です。

【松浦】

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mark 第20回遠野郷神楽共演会

1月27日(日)、土淵町にある水光園芸能館で第20回遠野郷神楽共演会が開催されました。

芸能館は昔の酒蔵を移築・改修してステージを設けた建物で、イベントや結婚式などで使われています。 一昨年の大震災で使用不可能となってしまいましたが、改修工事を経て今回の神楽共演会でプレオープンを迎えました。
太くて立派な柱や梁、また九曜紋の形をした照明など、雰囲気のある、とても素敵な建物です。 神楽共演会は遠野に伝わる神楽が一堂に集まり、その練習の成果を披露する場です。 今回は11団体が15演目を披露しました。 女性二人で優雅に舞う団体、兄が太鼓をたたき弟が舞う団体、中学生や高校生が初々しく舞う団体、数年前に復活し新しい演目を披露した団体。 なかなか他の団体の舞をゆっくり見ことはできないので、刺激になります。 (左から湧水神楽の三番叟、似田貝神楽の鞍馬舞、飯豊神楽の普勝舞) 私の所属する鱒沢神楽は八幡舞を披露しました。 舞い手は御年六十歳を迎える同級生コンビです。 (幕のお手伝いをしていたので舞台袖からの写真ですが…) 共演会が無事に終了し、ほっと一息…というわけにもいかず、 鱒沢神楽は2月10日に行われる初舞に向けて練習が続きます。 <樋口>

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mark 郷土芸能共演会

11/25(日)に宮守ホールで「第三回 郷土芸能共演会」が開催されました。

市内の神楽・しし踊り・手踊りやさんさ踊りの7団体と、特別ゲストとして宮崎県西米良村から村所神楽が参加しました。

私は舞台袖で舞台転換などをしていました。神楽幕を張り替えたり、団体ごとにめくり台をめくったり。
しし踊りが終了した後、舞台にこれでもかというほど満遍なくひろがる「カンナガラ」の片づけも役割のひとつでした。

しし踊りのシシガシラを覆うモフモフした白いタテガミのようなものが、「カンナガラ」です。

これはヤマナラシの木(遠野では「ドロの木」と呼びます)を鉋で薄く長く削ったもので、このカンナガラを靡かせながら踊る遠野のしし踊りはとても勇壮です。

しし踊りのあとには必ずカンナガラが落ちているのですが、これはお守りになるのだそうです。

そのため、しし踊り奉納のあとに落ちたカンナガラは掃除せずそのままにしておきます。

また、拾ってお守りにするのも良いそうです。

「子どもの頃は競って拾ったものだ」と教えていただきました。

ですが今回はステージでの公演。このあと舞台はほかの団体も使用するため、泣く泣くモップで片づけました。

今回特別ゲストの村所神楽は、宮崎県西米良村の村所八幡宮に伝わる神楽で、「西米良神楽」として宮崎県の無形民俗文化財に指定されています。

披露された「地割」「手力男命」ともに、鈴木(すずき:神楽鈴とも呼ぶ)や鮮やかな舞弊を持って舞う、華やかな神楽でした。

笛の音が高いのと、鈴の音がそう感じさせるのでしょうか。

とくに「地割(じわり)」の舞は、東西南北中央を太刀の霊力で清め、神域を確かめる清めの舞で、本来は二時間近い舞とのこと。

納得の荘厳さでした。

  

【松浦】

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mark 外山まつり

11/3文化の日は晴天に恵まれ、文化フォーラムは無事終了しました。

しかし翌日11/4(日)は遠野市内のさまざまなところで地域の秋まつりや収穫祭が催され、

「一大イベント終了したから今日はゆっくりしよう…」とはいきません!

遠野市小友町外山地区の外山豊年まつりに行ってきました。

外山地区は山深くにあり、道すがらの紅葉が見事です。

外山神楽の祈祷の門掛けは8時半集合、まずは神楽の師匠宅の裏に鎮座するお社から始まります。

下舞の後に権現舞が続きます。

次の門掛け先はなんと急斜面の上!個人宅のお稲荷さんがこの先にあるのだとか…

やっとこさ上った先にはこのお稲荷さんを祀るお宅の方がいらっしゃいました。

 

大岩の前のお社と、紅葉を背景(ただしその下は急角度の斜面!)にはじまる権現舞、

歯噛みの音が静かな秋の山に響きます。

太鼓の師匠のお宅で門掛け。わんこも見守る権現舞。

最後は庭元のお宅の座敷で舞を納めます。

庭元のお宅の権現様を遊ばせて差し上げよう、とのことで、床の間に祀られていた権現様が舞います。

笛は庭元が吹いて下さったので、きっと権現様も楽しかったことでしょう。

午前中いっぱいの門掛けが一通り済むと、公民館へ戻ります。

外山のお母さんたちがたくさんの料理を用意して待ってくれていました。

お昼からは「外山豊年祭り」です。

この舞台では外山神楽のほか、手踊りや百姓踊りなども披露されました。

公民館についた神楽衆は休憩もそこそこに舞台の準備へ移ります。

衣装を整えたり化粧をしたり、せわしく動きまわります。

今回の目玉は初披露する「鞍馬」「岩戸開き」の2演目です。

外山神楽の神楽衆は、いつもは週に2回集まって練習を重ねていましたが、

先月末からは毎晩神楽の練習だったそう。

なんとこの日の前日でさえ、日付をまたいで練習していたとか。

並々ならぬ気合と熱気が伺えました。

 

まつり終了後、神楽衆たちはそれぞれ自分の演目ごとに感想を言い合いました。

うまくできたと感じた人も、もう少しと反省を口にした人も、

次には今日よりも良い舞を披露するのだと気合が入っていました。

現状に満足せずにもっと良い舞を求める熱意があるからこそ、

外山神楽では年齢も男女も問わず熱心に芸能が受け継がれているのだと思いました。

次の外山神楽の公演は、今月25日(日)の遠野市郷土芸能競演会です。

郷土芸能競演会についてはこちらをどうぞ → PDF

【松浦】

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