mark 蘇民祭


ある夜に旅人が一夜の宿を乞い、とある兄弟の家を訪ねます。裕福な弟の巨丹(こたん)は拒否し、貧しい兄の蘇民将来は精一杯のもてなしで旅人を歓迎します。実はこの旅人はスサノオノミコトで、のちに巨丹の妻になっていた蘇民将来の娘に茅の茎で作った輪を身に付けさせて目印にし、それ以外の巨丹一族を亡ぼしてしまったそうです。そして、「蘇民将来の子孫である目印の茅の輪を付けていれば無病息災が約束される」と告げて立ち去ったそうです。 この説話から「蘇民将来」と印された護符は、疫病や災いを除け福を招くお守りとして全国各地で見られます。 岩手県では、1月~3月の間に各地で蘇民祭が行われ、「岩手の蘇民祭」として国の選択無形民俗文化財に選択されています。 なかでも全国的に有名なのは奥州市水沢区天台宗妙見山黒石寺で毎年旧暦正月7日から行われる蘇民祭でしょう。今年は2月25日夜から翌26日の早朝まででした。 そう、夜通し執り行われる祭りなのです。 冬に、屋外で、完徹覚悟で臨まなければいけない祭りなので、行くなら今しかないと考えて行ってきました! もちろん防寒対策グッズをバッチリ備えていきました。 時間前に到着した臨時駐車場はすでにたくさんの車が停まっていました。県外ナンバーも多く見られます。 黒石寺の蘇民祭は、22時からの裸参りに始まり、柴燈木登り(ひたきのぼり)、別当登り、鬼子登り、蘇民袋争奪戦と翌朝6時頃まで続きます。「登り」というのは、庫裡から本堂に向かって行列を組んで進むことです。 よく紹介されるのは、冷たい瑠璃壺川(山内川)で水垢離をとる「裸参り」、半生の松木を井桁に組み火を付けた上に登る「柴燈木登り」、蘇民袋を奪い合う「蘇民袋争奪戦」でしょうか。 長時間に渡る祭りなので、途中で人が減ったり増えたりします。満車だった駐車場もいつのまにか空いていました。 雪も風もない、例年になく良い条件の蘇民祭とはいえ、2月の夜は冷え込みます。 境内には出店や休憩所があるので、見物客は暖をとり飲み食いしながら時間を過ごしていました。 数年前にポスター掲示拒否問題でニュースに取り上げられ、祭りの意図とは離れた話題で全国へ知名度が上がり野次馬のような見物客や参加者が増えたこともあったそうです。地元の方の中には、地域外からの参加や見学の規制を求める声もあったといいます。 しかし、一千年以上前から続く神聖な祭りであるとともに、人々の安寧を祈る祭りでもあることから、現在でも特別厳しい規制は行われていません。 だからこそ、主催者や地域の人が設定したルールを守って参加・見学しなくてはいけないと思います。 ライト・フラッシュを消せと言われたら消す、行列が通る道に座り込まない、騒がしくしてはいけない場面では黙る、…羅列すると当たり前の事なのですが、気を付けていきたいです。      今週末の28日㈯には、遠野で唯一の裸参りが小友町であります。 行列への当日参加も受け付けているそうです。ご興味のある方はぜひ一度いかがでしょうか。 <小友町 裸参り> 【日時】平成27年2月28日(土) 【場所】厳龍神社周辺(岩手県遠野市小友町) 【裸参り見学無料バス】 午後5時30分 遠野駅出発→日影→二日町→鱒沢→小友地区センター ※この経路にある路線バスの停留所から乗車できます。帰りは午後7時30分発です。 詳しくはこちらへどうぞ→観光協会公式サイトリンク 【松浦】

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