現在育休中の親の方は、いつ職場に復帰をするべきかを悩んでいるのではないでしょうか?
復帰後にどのくらいの時間働けるのかなど、ご家庭の状況によって復帰するタイミングは変わってきます。
- 育休を早く復帰するのは損?
- 育児休業とはどんな制度?
- 早期復帰のメリット、デメリットは?
今回は上記の悩み疑問を解決すべく、育休明け早く復帰するのは損?
また、早期復帰のメリットとデメリットを紹介していきます。
育児休業と育児休業給付金とはそもそもどんな制度?
育児休業と育児休業給付金についてあいまいな方はいませんか?
下記の制度についてそれぞれ解説していきます。
- 育児休業
- 育児休業給付金
育児休業
育児休業とは、育児に専念できるように会社を休むことができる制度です。
「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(育児・介護休業法)に基づくものです。
育児休業は、原則子供が1歳になるまでの間に取得ができると厚生労働省に明記されています。
第五条 労働者は、その養育する一歳に満たない子について、その事業主に申し出ることにより、育児休業をすることができる。
引用元:厚生労働省
子供が保育所に入れないなどの特別な理由がある時は、子供が1歳6ヶ月になるまで延長することができます。
さらに2017年から、同様の特別な理由がある場合なら再延長の申し出も可能になりました。
そのため、最長2年まで育児休業期間を延長できます。
育児休業給付金
育児休業給付金とは、育児休業を取得した労働者が一定の条件を満たしている時雇用保険からもらうことができる給付金です。
育休中は基本無給となってしまうため、それを補うことができるように育児休業給付金の制度があります。
育児休業給付金の金額は原則以下の通りです。
- 育児休業開始から6ヶ月→給料の67%
- それ以降→給料の50%
育休明け早く復帰するのは損をする理由
復職後の給料や保育園料が異なるため、育休明け早く復帰して損をする人が出てきます。
育児休業期間には育児休業給付金が支給されます。
また、育休中は社会保険料と厚生年金保険料が免除になります。
そのため、育休を早く復帰して損をするか得をするかを判断するためには下記の2つを確認して比較しましょう。
- 育児休業給付金の支給される額
- 復帰後に手元に残る給与額
例えば、働く時間や日にちを減らして復帰をする場合はフルタイムの勤務をしていた時と比べると減給されてしまいます。
加えて復帰をすると、育休中に免除されていた社会保険料と厚生年金保険料の支払いも再開します。
さらに大切になってくるのが、子供が通うことになる保育園の保育料です。
なので、無認可保育園にしか入園できなくて短時間の勤務にする場合、手元にお金がほとんどのこらない場合が多々あります。
職場に早期復帰のメリット
育休から早くに復帰することで、下記のメリットがあります。
- 子供を高確率で保育園に入園させることができる
- 仕事のブランク期間を短くできる
それでは、それぞれ紹介していきます。
1. 子供を高確率で保育園に入園させることができる
0歳児クラスでの保育園の入園は高確率ですることができるため、希望の保育園に入園ができます。
1歳児クラス以降の入園が難しいという理由から、希望の保育園の状況から育休を予定より早く切り上げる人も多いです。
2. 仕事のブランク期間を短くできる
育休から早く復帰することで、仕事のブランク期間を短くすることが出来ます。
育児も仕事も両方頑張りたいという方は、育休から早く復帰するのが良いです。
例えば、同時期に産休に入って産後1年で復帰をした人と育休期間最大の3年を利用してから復帰した人がいます。
そこには、キャリアに2年の差が出てきてしまいます。
また、会社での信頼度にも多少の差が出る場合もあります。
職場に早期復帰のデメリット
育休から早くに復帰することで、下記のデメリットも出てきます。
- 時短勤務でもらえる給与と育児休業給付金に大きな差がない
- 子供と過ごせる時間が少なくなってしまう
- 体に負担がかかるため、体調管理が大変
それでは、それぞれ紹介していきます。
1. 時短勤務でもらえる給与と育児休業給付金に大きな差がない
時短勤務での給料と育児休業給付金に大きな差が無い上に、社会保険料と厚生年金保険料の支払いもあるため損する場合があります。
時短勤務での給料や育児休業給付金の差額を確認して判断する必要があります。
また、判断の際に社会保険料と厚生年金保険料の支払いが再開されることも忘れないようにしましょう。
ですが、早く復帰することは長期的にみると金銭的に得することになります。
2. 子供と過ごせる時間が少なくなってしまう
育休から早く復帰すると子供と過ごすことのできる時間は少なくなってしまいます。
子供との時間を多く取りたいと考えている方は、育休の早期復帰はやめておくのが良いでしょう。
3. 体に負担がかかるため、体調管理が大変
産後半年すぐの復帰では、出産という大きな仕事を終えた女性の体に大きな負担がかかります。
赤ちゃんの夜泣きがひどくなる時期でもあるため、睡眠を十分にとることが出来ない日が多いです。
そして、仕事から帰宅すると家事や育児に時間がどんどん消えて行ってしまいます。
なので、身体的にも精神的にも体に負担がかかってしまいます。
育休復帰をスムーズに進めるために準備する事
いざ育休から復帰すると決めた時に、復帰をスムーズに進めるために下記の準備をしておきましょう。
- 育休復帰後の労働条件を確認する
- 保育園の入園準備をする
- 仕事と育児の両立をするための体制を整える
それでは、それぞれ紹介していきます。
育休復帰後の労働条件を確認する
育休復帰後は、出産前と働き方が変わる場合が多いので下記のことの確認をしておきましょう。
- 時短勤務にして働くのかどうか
- 何時から何時まで勤務することが出来るのか
- 残業や休日の出勤ができるかどうか
- 労働条件の変更後の給与の確認
- 子供の病気や緊急時の対応はどうするのか
育休復帰後に自分と会社での認識に差が出ないように、事前に労働条件についての確認が大切です。
保育園の入園準備をする
安心して仕事ができるようにするために保育園生活に向けた下記の準備を進めておきましょう。
- 保育園の入園準備
- いざという時の保育園以外の預け先の確認
- 卒乳やお昼寝のタイミングの調整
子供と自分の安心のためにも準備を進めておくようにしましょう。
仕事と育児の両立をするための体制を整える
子供の急な発熱や自身の体調不良などのトラブルに対応するためのサポート体制を整えましょう。
例えば、下記のサポート体制を整えておくといいでしょう。
- 両親へのサポートを相談しておく
- 夫婦での家事・育児の分担を決める
- ベビーシッターなどのサービスの登録の検討
いざという時のサポート体制が整っていると、安心に繋がり負担を減らすことが出来ます。
育休復帰をスムーズにするために準備を進めておきましょう。
まとめ
- 育児休業は、育児に専念できるように会社を休むことができる制度
- 育児休業給付金は、育児休業を取得した労働者が一定の条件を満たしている時もらえる給付金
- 復職後の給料や保育園料が異なるため、育休明け早く復帰して損をする人が出てきます。
- 子供を高確率で保育園に入園させる事と仕事のブランク期間を短くできるメリットがある
- 時短勤務でもらえる給与と育児休業給付金に大きな差がない、子供と過ごせる時間が少なくなってしまうなどのデメリットがある
- 育休復帰後の労働条件を確認や保育園の入園準備、仕事と育児の両立をするための体制を整えるなどしてスムーズに育休復帰をする
今回は、育休から早く復帰したら損をするのかについてを解説していきました。
働き方によっては損をする場合があるので、復帰後の給与と給付金を比べて判断していくようにしましょう。
また、育児の方針によっても早期復帰するかしないか変わってくるので家族と相談して決めるようにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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