mark 【第1回土曜講座 「おどろき!遠野学」報告】


日時:平成30年5月19日(土) 10:00~12:30
場所:遠野市立図書館1階視聴覚ホール・民話の道
講師:赤坂 憲雄(遠野文化研究センター所長)、佐々木 雅幸(同志社大学特別客員教授)
    前川 さおり(遠野文化研究センター副主幹)
内容:まちなかアート再発見!~駅前「民話の道」を歩く

報告:
 平成30年度第1回の土曜講座は“まちなかアート再発見!~駅前「民話の道」を歩く”と題し、遠野駅から市立博物館への「民話の道」を参加者の皆さんと散策しました。
 「民話の道」とは、バブル期(1986~1991頃)に竹下登内閣が行った「ふるさと創生事業」の一環で整備されたもので、「民話のふるさと」・「民俗のふるさと」としての遠野を一層充実させることを目的にし実施されました。平成元年に遠野市ふるさと創生事業が決定され、平成4年に現在の形になりました。通りには9つの彫刻と、陶板レリーフが1つ、歩道には8種類の陶板が設置されています。
 彫刻のテーマは、①赤ずきん②おやゆび姫③雪女(遠野物語第103話)④ジャックと豆のつる⑤河童⑥桃太郎⑦遠野三山(遠野物語第2話)⑧ふくろう(遠野物語序文)⑨しし踊り といった遠野の話だけではない、バラエティーに富んだラインナップとなっています。詳細はこちらです  →第1回土曜講座資料
 講師の遠野文化研究センター前川副主幹から彫刻の作者やその背景などが詳しく説明され、参加者は雨の中、普段何気なく目にしている彫刻や、足元の陶板を再確認しながら、熱心に耳を傾けていました。
 その後、視聴覚ホールで、遠野文化研究センターの赤坂憲雄所長と同志社大学特別客員教授の佐々木雅幸先生による対談が行われました。佐々木先生は文化経済学を専門とし、「創造都市ネットワーク日本」の顧問として、国内の様々な文化や芸術による創造都市を支援しています。
 佐々木先生からは、アートによる街づくりの事例や、継続することの大切さ、その際、事務局が非常に重要であるなどの話がありました。先生は地域の再生にとって大事なことは、真正性(本物の価値があること)、そしてアバンギャルド(先端的前衛的なもの)を受け止める力、この2つが必要だとはなしました。
 参加者からは、「民話の道」のアート作品を見ての感想や、アートによる街づくりの疑問点などが出されました。
 赤坂所長は、「駅前通りの町並みは30年近く前と激変していますよね。お店が消えてシャッターが下りて…。この「民話の道」という通りをもっと元気にしようというテーマと重ね合せて考えていくべきじゃないでしょうか。駅前通りの新しい風景を市民が皆で議論しながら作っていくような動きの始まりになれば楽しいですね」と語りました。

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カテゴリー 市民講座