mark 地域講座第3回「綾織の『葉山信仰』と薬師如来」


日時:平成28年12月17日(土) 場所:綾織地区センター 和室 講師:遠野文化研究センター 課長補佐 前川さおり 内容:綾織の「葉山信仰」と薬師如来 報告: 綾織町で開催する「地域の歴史を地域の皆さんとともに学ぶ地域講座」は3回目を迎えました。 今回「葉山信仰」を講座のテーマとして取り上げたのは、綾織町の方が棟札を持ってこられ、何が書かれてあるか教えてほしい、という依頼を受けたのがきっかけでした。棟札は、建物の造営や修復の際に、その由緒や関係者、建築年月日を記した木製の札です。依頼のあった棟札には「葉山薬師神社少彦名命(スクナヒコナノミコト)をつつしんで祀る」と書かれてあり、葉山薬師神社の新宮造営を記念する棟札であることが分かりました。 葉山(ハヤマ)は端山、羽山とも書き、「奥山」に対する里近くの「端の山」を意味します。そこには作神様である「はやまの神」や先祖が宿り、里の人びとを見守っていると信じられていました。このハヤマ信仰は多くが山形県村山市にそびえる葉山から勧請されており、葉山は古くは月山・羽黒山とともに出羽三山の一つと見なされていました。また、葉山の本地仏(日本の神の本来の姿であると考えられた仏・菩薩のこと)は薬師如来であり、岩手県では穴薬師と言って目や口など穴に関する病気を治してくれると信じられていました。そのため、綾織の葉山薬師神社には穴のあいた石が供えられています。 葉山薬師神社の近くには羽黒山から勧請して開山したといわれる笠通山(カサノカヨウヤマ)があり、羽黒権現を祀る羽黒堂や胡四王薬師堂から変遷した月山神社もあることから、今回の講座で講師を務めた前川は「葉山薬師神社は、笠通山を中心とした湯殿山系の出羽三山信仰との関わりで存在するハヤマ信仰なのではないか」と語りました。 講座が終わった後、文字の書かれた石(一字一石経か?)が家にある、といった話や、羽黒堂の夜ごもりの想い出話など、地元の方から信仰について熱い話を沢山聞くことができました。 最後に、赤坂所長は「家の近くにある小さなお堂が、東北の歴史につながることがあります。自分たちの住んでいる所の歴史が世界とどうつながるのか、それを知るのがその土地に生きるアイデンティティになるのではないでしょうか。」と語りました。 DSC_0010  ???????????????????????????????????? 今年度の土曜講座はこれで終了です。 2月からは昔話教室を開催します。詳しくはこちらをご覧ください→【「やさしく学ぶ昔話教室」開催のご案内】

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