mark 土曜講座「動乱の幕末を生きて-『菅沼藤左衛門扣書』から」第5回報告


日時:平成27年11月14日(土) 10:00~11:30 講師:遠野文化研究センター 調査研究課 前川さおり 内容:「動乱の幕末を生きて-『菅沼藤左衛門扣書』から」 報告:  後期2回目の講座は、『菅沼藤左衛門扣書』について紹介しました。  菅沼藤左衛門は、江戸から明治にかけて繁栄した遠野の豪商・赤羽根屋一族に連なる人物です。文化5年(1808)に郡山(現在の紫波町日詰)で生まれ、21歳の時に、赤羽根屋新助(初代菅沼藤左衛門)の次女の婿養子になり、分家して2代目を継承します。遠野の寺子屋で使われた教科書「遠野往来」を著しました。  今回の講座で紹介する「菅沼藤左衛門扣書」は、天保大飢饉がはじまる1830年代から明治初期の1870年代の約40年間にわたる「書きちらし」を、明治6年(1873)、菅沼が66歳の時にまとめたものです。前書きに「凶作は10年間のうち2度はあると心得よ」とあるように凶作の時に対する教訓の書として書かれました。  内容は民衆目線で見た相次ぐ飢饉と災害、経済や一揆について生々しく書かれています。また、飢饉の年にも行われた神社の例祭のことや、豊作の年の祭りや町の様子も記されています。  今回の講座では、天保4年の凶作から文久2年に遠野で麻疹が流行したところまでを、その年に起きた出来事を菅沼自身が書いたと思われる挿絵と当時のはやり歌、落首を合わせながら紹介しました。  赤坂所長は「「菅沼藤左衛門扣書」は、民衆目線で見た世界を生々しく書いた歴史書であり、米価録などの経済書の一面もあり、とてもおもしろい資料だと思います。いろんな人に読んでもらいたい。」と語りました。 DSC_0005 DSC_0017 次回の土曜講座は平成27年12月12日、『遠野の郷土芸能』を題材に「ここが見どころ!遠野の郷土芸能」と題して開催します。  皆さまの参加、お待ちしております!

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