mark 「もっと知りたい遠野の先人」第2回『遠野の画人たち』報告


日時:平成25年6月8日(土)10:00~11:30
場所:遠野文化研究センター「大会議室」
内容:「遠野の画人たち」松浦友美子 調査研究科学芸調査補助員

報告:
  第2回「遠野の先人」は『遠野の画人たち』と題して、遠野の画人を紹介しました。
 久子翆峰(くすすいほう)は江戸生まれで15歳で幕府に出仕しますが職を辞して放浪の儒者となり、釜石・五葉山麓(ごようさんろく)で、詩作や書画に興じながら、地元の人々に学問を教えていました。晩年、遠野に迎えられ私塾を開き、田口主一郎(たぐちしゅいちろう)、工藤将芳(くどうしょうぼう)、江田霞邨(えだかそん)の三秀才はじめ、優秀な人物を育てました。
 江田霞邨は文化12(1815)年に遠野に生まれ、30歳の頃に抜刀事件を起こし、その罪を学問で償うことを誓い、江戸に遊学します。江戸滞在中に花巻出身の橋本雪蕉(はしもとせっしょう)に絵を習い、代わりに漢学を教授しました。霞邨の豪胆さを伝えるエピソードとして、友人たちと酒を飲んで帰る途中に野犬に遭遇し、友人たちが刀で一頭ずつ切り捨てるのを見た霞邨は「武士の魂を野犬ごときに使用するのはいかがなものか」と素手で野犬につかみかかり、噛まれながらも犬を打ち倒したという話です。作風にもその力強さがあります。
 講座では他にも3名の画人を紹介しました。遠野の先人が残した作品を見るとき、その作者の人生や人柄を思い浮かべることができるきっかけとなりました。

今回もみなさん真剣です!

 

作品に見入っています


 次回の土曜講座は7月13日「百專右衛門(ももせんえもん)と新田開発」です。詳しくは⇒こちら

カテゴリー 市民講座