mark 遠野文化フォーラム 報告≪※終了しました≫


8月23日(土)24日(日)遠野文化フォーラムを開催します。

 8月23日(土)はフォーラムに先立ち、あえりあ遠野交流ホールで、柳田國男の生誕の地である兵庫県福崎町との友好都市共同宣言調印式と同町長である嶋田正義氏の講演が行われます。フォーラムでは日本グリム協会会長の橋本孝氏、昔話研究者の佐藤誠輔氏を招き、赤坂憲雄所長、山折哲雄顧問、三浦佑之顧問、西舘好子顧問と共に「昔話と暴力」をテーマにしたシンポジウムを行います。 このほか遠野文化賞の表彰や遠野遺産、遠野こだわりの語り部の認定証交付式も併せて行います。  8月24日(日)には遠野みらい創りカレッジ(旧土淵中学校「音楽室」)で、「グリム童話と『遠野物語』」をテーマに、橋本孝氏、赤坂憲雄所長、三浦佑之顧問と共にシンポジウムを行います。 どちらも入場無料ですので、ぜひお越しください。 チラシをダウンロード→PDF 【遠野文化フォーラム・1日目】  日時  平成26年8月23日(土)開演13:00(開場12:30)  場所  あえりあ遠野 交流ホール  入場料 無料  内容  *岩手県遠野市・兵庫県福崎町友好都市共同宣言調印式     *講演/福崎町長 嶋田正義氏     *表彰/遠野文化賞     *遠野遺産、遠野こだわりの「語り部」認定証交付式     *遠野遺産活用事例報告     *基調講演/遠野文化研究センター顧問 山折哲雄     *シンポジウム/「昔話と暴力」            コーディネーター 赤坂憲雄            パネリスト    橋本孝、佐藤誠輔、山折哲雄                     三浦佑之、西舘好子 報告:  遠野文化フォーラム1日目「昔話と暴力」は8月23日、遠野市新町のあえりあ遠野で行いました。  遠野文化研究センター顧問の山折哲雄氏は基調講演で、グリム童話やアンデルセンを対比しながら物語に含まれる残虐性を取り上げ、「これから我々の社会は昔話に対してもっと謙虚でなければならない」と語りました。  シンポジウムでは「昔話と暴力」について、赤坂憲雄遠野文化研究センター所長、山折哲雄顧問、三浦佑之顧問、西舘好子顧問、日本グリム協会会長の橋本孝氏、昔話研究者の佐藤誠輔氏らが『遠野物語』やグリム童話だけではなく、神話や子守唄など様々な側面から物語の中の残虐性、現代の凶悪犯罪などから見られる暴力性などについて語り合いました。赤坂憲雄所長は「今日様々な話の中で出てきた問いかけは我々が生きている時代の中で昔話や物語をどのように考えたらいいのかというヒントが満載だったと思います」とコメントしました。  平成19年に遠野遺産第1号として認定された遠野七観音の第一番札所である「山谷観音」の活動事例について、小友町の中百穀中央振興会の奥友正範氏が「遠野遺産保存のため石碑群の移設と傾いていた鳥居の改修を行うことが出来たことで、観光資源の確保と維持だけではなく、地域住民の方々と協力したことで地域の繋がりが強くなった」とその様子を交えながら報告しました。  遠野文化賞の表彰式では、写真と民俗学の分野で『遠野物語』を読み解き、その話者である佐々木喜善の業績をさまざまな折に触れて紹介し続けている内藤正敏氏に遠野文化賞が贈られました。  認定書交付式も行われ、遠野遺産は6件、遠野こだわりの「語り部」は14人が新たに認定を受けました。これで遠野遺産は141件、語り部認定者は629人となりました。遠野文化賞受賞者と新たに認定された遠野遺産は以下の通りです。 遠野文化賞 内藤正敏(写真家) 遠野遺産  熊野神社・六角牛大権現(上郷地区)       正一位鋳物稲荷神社(宮守地区)       遠野郷南部田植え踊り(綾織地区)       遠野南部流鏑馬(松崎地区)       大峰鉱山跡とその周辺(上郷地区)       米田の熊野神社と御神木(宮守地区)

遠野文化賞受賞者の内藤正敏氏


昔話の暴力性について語り合う(左から赤坂所長、三浦顧問、山折顧問、西舘顧問、橋本氏、佐藤氏)

【遠野文化フォーラム・2日目】  日時  平成26年8月24日(日)開講9:30(開場9:00)  場所  遠野みらい創りカレッジ(旧土淵中学校「音楽室」)  入場料 無料  内容  *研究報告     *シンポジウム/「グリム童話と『遠野物語』」            コーディネーター 赤坂憲雄            パネリスト    橋本孝、三浦佑之 報告:  遠野文化フォーラム2日目は8月24日にみらい創りカレッジ(旧土淵中学校「音楽室」)で行いました。当日は天気に恵まれ、約70人の方々が来場しました。  学習院大学日本語日本文学科4年の伊東弘樹氏と成城大学文芸学部非常勤講師の横山ゆか氏による研究報告が行われました。伊東弘樹氏は『猿神退治譚研究―「イケニヘ」への裏側へ―』と題した論文で神様に娘を捧げる昔話と農耕の関連性について語りました。横山ゆか氏は『日本のザシキワラシとドイツのヴィヒテルマン―『遠野物語』と『グリム童話』を中心に―』と題した論文にて『遠野物語』と『グリム童話』に登場する家の精霊の共通点などを紹介しました。  その後には先ほどの二人に加え、赤坂憲雄遠野文化研究センター所長、三浦佑之顧問、日本グリム協会会長の橋本孝氏による「グリム童話と『遠野物語』」と題したシンポジウムが行われ、グリム童話と遠野物語などの日本に伝わる昔話の共通点や背景などについて語り合いました。赤坂憲雄所長は最後に「遠野を遠野物語やグリム童話の研究の拠点として育てていきたい」と話しました。

横山ゆか氏による研究報告(左から赤坂所長、三浦顧問、橋本氏、横山氏、伊東氏


遠野物語とグリム童話について語り合う。

カテゴリー 遠野文化フォーラム