mark 遠野文化フォーラム 報告≪※終了しました≫ 



11月3日(日・祝)、遠野文化フォーラムを開催します。

「日本のグリム」と評された佐々木喜善の没後80年の今年は、『グリム兄弟と佐々木喜善』をテーマに、シュタイナウ・グリム博物館長のブルックハルト・クリンク氏の講演や、日本グリム協会会長の橋本孝氏、カッセル大学教授のホルガー・エアハルト氏を招き赤坂憲雄所長、三浦佑之顧問と共にシンポジウムを行います。
遠野文化賞の表彰や遠野遺産、遠野こだわりの語り部の認定証交付式も併せて行います。

また、11月2日に(土)には前夜祭「幻想の作家・佐々木喜善―朗読の夕べ」を行います。
佐々木喜善の作品の小説「長靴」を、日本を代表する作家の高橋克彦顧問が朗読します。同じく作家の道又力氏と赤坂憲雄所長、高橋克彦顧問の対談や琵琶語りもあります。

どちらも入場無料ですので、ぜひお越しください。

《前夜祭》
■ 日 時  平成25年11月2日(土) 16:30~18:00
■ 場 所  とおの物語の館「遠野座」(定員100名)
■ 入場料  無料
■ 内 容  *朗  読 佐々木喜善 小説「長靴」(高橋克彦)
       *お  話 「佐々木喜善の文学作品について」
               (道又力、赤坂憲雄、高橋克彦)
       *琵琶語り 『遠野物語』より「ざしきわらし」ほか(太田桜幸)

報告:
 100人近くのお客様にご来場いただきました。「幻想の作家・佐々木喜善―朗読の夕べ」と題した前夜祭は遠野座で行われ、遠野文化研究センター顧問の高橋克彦氏による佐々木喜善の小説『長靴』の朗読から始まりました。朗読を終えて高橋氏は「声に出して読んでみると、100年前に書かれたものとは思えない現代的な作品だと思った。」とコメントしました。
 次に、高橋克彦氏、作家の道又力氏、遠野文化研究センターの赤坂憲雄所長による「佐々木喜善の文学作品について」と題した対談が行われ、喜善はなぜ小説家への道を歩まなかったのか、喜善の小説の書き方などを語り合いました。
 最後は琵琶演奏者の太田櫻幸氏による「オシラサマ」と「ザシキワラシ」の琵琶語りが披露され、力強くも繊細な引き語りに感銘を受けていました。

佐々木喜善について語る(左から赤坂所長、高橋顧問、道又氏)


引き語りを行う太田氏

《遠野文化フォーラム》
■ 日 時 平成25年11月3日(日・祝)開演13:00(開場12:30)
■ 場 所 あえりあ遠野 交流ホール
■ 入場料 無料
■ 内 容 *遠野文化奨励賞表彰
      *遠野遺産認定証交付式
      *遠野こだわりの「語り部」認定証交付式
      *遠野遺産活用事例発表
      *講演/シュタイナウ・グリム博物館長ブルックハルト・クリンク氏
      *シンポジウム/「昔話の語り部たち―佐々木喜善とグリム兄弟」
          橋本孝、ホルガー・エアハルト、三浦佑之、赤坂憲雄

チラシをダウンロード → PDF

報告:
 当日は天気に恵まれ、約200人の方々があえりあ遠野交流ホールにご来場下さいました。本田敏秋遠野市長、角田幸四郎(財)遠野市教育文化振興財団理事長、赤坂憲雄遠野文化研究センター所長の挨拶から始まり、遠野文化奨励賞の表彰式が行われました。今年は、神奈川県川崎市の川﨑瑞穂さんの論文『大出早池峰神楽源流考―関東地方の神楽囃子「テケテットン」との関係から―』と、埼玉県春日部市の深澤優美さんの論文『物語のなかの狼―『遠野物語』を中心に―』の2名に奨励賞が贈られました。
 続く認定証交付式では、新たに11件の遠野遺産、そして11人が遠野こだわりの「語り部」として認定を受けました。これで遠野遺産は135件、語り部認定者は588人となりました。
 平成20年に遠野遺産第61号として認定された「赤羽根稲荷神社」の活動事例報告では、上郷町第9区自治会の小向專悦氏が「遠野遺産登録によって、急務だった神社本殿の修復と裏参道の整備ができるようになり、氏子の方々との協力で一層地域の結束が固まった」と語りました。
 次にドイツ・シュタイナウ市のグリム兄弟博物館館長ブルックハルト・クリンク氏が、シュタイナウ市長の「文化姉妹都市として将来意見交換し、交流を深めていきたい」という内容の親書を本田市長に手渡しました。クリンク館長は、グリム博物館で遠野の魅力を伝える展覧会を開催すると伝えました。続いてクリンク館長が「シュタイナウ市のグリム兄弟博物館の経緯と展望」と題して講演しました。グリム兄弟博物館の構造、展示内容の解説、来館者状況について語って下さいました。
 休憩の後には、日本グリム協会の橋本孝会長、ドイツ・カッセル大学教授のホルガー・エアハルト氏、遠野文化研究センターの三浦佑之顧問、赤坂憲雄所長による「昔話の語り部たち―佐々木喜善とグリム兄弟―」と題したシンポジウムが行われました。『グリム童話』は、残酷な話もあることから「童話」ではなく、佐々木喜善がまとめた「昔話」と同じなのではと始まり、日本の「昔話」とドイツの「昔話」の違い、「昔話」が子どもに与える影響を語り合いました。

本田市長から賞状を受け取る川﨑さん


グリムと喜善について語る(左から赤坂所長、三浦顧問、エアハルト教授、橋本会長)

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