mark リトアニアと遠野

リトアニア共和国はヨーロッパのほぼ中心に位置するバルト三国の一つです。 日本とは戦前から外交関係があり、1939年に当時の暫定首都・カウナスに領事館が開設されました。この領事館は第二次世界大戦時、領事代理であった杉原千畝(すぎはら ちうね)がポーランドなどから逃れてきたユダヤ系避難民に対して日本通過ビザを発給した場所としても知られています。日本外務省の反対を押し切って発給したこのビザによって、約6000人の避難民がナチスドイツの迫害から救われました。後年、千畝はイスラエルから「諸国民の中の正義の人賞」が授与され、世界的に高く評価されています。 この千畝の勇気ある決断と実行には、正義感あふれる妻・幸子(ゆきこ)の力強い支えがありました。幸子の父・菊池文雄は遠野出身であり、市内には杉原千畝・幸子夫妻の顕彰碑が設置されています。 DSC_7886 今年7月、在リトアニア日本大使館の重枝大使がそういった縁で遠野を訪問し、記念に大使館からリトアニアの絵本5冊が遠野市に寄贈されました。10月6日(木)まで市立図書館のカウンター前にあるミニコーナーに展示しています(貸出不可、閲覧のみ)。日本ではなかなか見ることのできない、リトアニア語で書かれた絵本です。言葉はわかりませんが、表紙の裏には大使館の職員による絵本の日本語の説明があります。 絵も可愛いのでぜひ手に取ってご覧ください。 DSC_0238

カテゴリー 遠野あれこれ

mark 博物館実習

8月22日(月)から26日(金)まで博物館実習を行いました。(当館が組んだ実習の日程はこの5日間でしたが、就活などの関係で実習期間の長い学生さんや短い学生さんがいました。)今年は5名の学生さんが参加しました。当館の実習生は不思議なもので毎年民俗学とは直接関係のない大学の学生さんも何人か参加します。(それでも民俗学や遠野物語に興味のある学生さんが目標とやる気をもって参加してくれます。)

初日は資料の取り扱い方を学びます。

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写真は調書(資料を借用する際などに、資料の破損個所や特徴・気を付けなければならない点を書きだす作業)を書いている様子です。

ちなみに見ている資料は附馬牛人形という土で出来た人形です。この資料は人形の形をした土の土台に紙を貼り付け、その上から着色したものになります。なので年月が過ぎたものだと着色した紙がパラパラと剥がれてしまい、触っただけで剥離を起こす危険もあり実習生は恐る恐る触っていました。

 

3日目は刀剣の手入れ実習です。多分これを楽しみにしていた実習生も多かったのではないでしょうか(笑)

遠野市立博物館ではこの実習の時に博物館にある刀剣を一斉に手入れします。

始めに講師に注意事項や手入れ方法を指導してもらいます。(この時にこの刀はどういう刀だとか、実際に戦場で刀を受けた傷があるなど特徴も教えてもらいます。)

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その後全部で約40本ほどある刀を実習生が交代で手入れしていきます。

いまでこそ刀は美術品のようなものですが、もとは人を斬るための道具です。手なんてスパンと斬れてしまう本物の刀を実習生は集中して手入れしていきます。やる事と注意する事が多く、かつ日常ではまず触れる機会がない刀剣の手入れは実習生が一番失敗しながら色々な事を学べた経験だったのではないでしょうか。

 

最終日は展示解説の実習でした。企画展示室を実習生が担当を決めて、学芸員に対して解説してもらいました。写真は一番左の彼が金鉱山の内部の様子を解説しているところです。

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展示解説は学芸員の大きな仕事のひとつですが、実はこれがなかなか難しいのです。

今回は担当を決めてコーナーごとの解説でしたが、小さな博物館だと学芸員一人が館内全部を解説する事の方が多いので、すべての資料について勉強しておかなければいけません。しかし勉強したこと全てを話してしまうと時間がいくらあっても足りないので、どこをお客様に知ってもらいたいか自分で判断する必要があります。さらにお客様の年齢層や興味に合わせて解説内容を変えていかなければなりません。実際、この展示解説の実習では上手に解説できていた実習生の一人に小学生相手の解説を体験してもらったところなかなかに苦戦していました。

 

この他にも資料の整理や企画展を企画する実習を行いました。

写真は遺跡から出土した土器にどこから出土したものなのかを記入する作業の様子です。

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実習生の皆さんは色々な事を吸収できたのではないかなと思います。教える立場の学芸員も反省すべき点や改良すべき点などを学びました。

来年の実習生はいったいどんな学生さんがくるのかな?

(小原)

 

カテゴリー お知らせ

mark 遠野まつり

9月になり朝晩は涼しくなって秋らしくなってまいりましたが、日中はまだ暑い日が続いてます。

さて、今週末の9月17日(土)、9月18日(日)は遠野まつりです。

市内の郷土芸能が一堂に会するこの祭りは、遠野郷八幡宮や一日市(ひといち)通り、駅前通り、蔵の道ひろばなどの町中が会場になって行われます。

祭りが近くなった最近では夕方になると、町の中から南部ばやしのお囃子が聞こえてきます。このお囃子の音色を聴いていると祭りが待ち遠しくなってきてワクワクします。

17日は遠野市街地で郷土芸能団体のパレードともちまきが行われ、18日は遠野郷八幡宮で流鏑馬と神楽の共演会があります!

気になる遠野の週末の天気は、晴れの予報です。

参加して楽しい、見て楽しい遠野まつりは今週末ですので、ぜひおいでください!

 

↓遠野まつり当日についてはこちらをご参考ください

http://www.city.tono.iwate.jp/index.cfm/25,10655,124,html

(遠野市ホームページ内観光のページのお祭り・イベント)

カテゴリー お知らせ, まつり・イベント

mark ど、どろぼうだ!!

博物館の特別展「金山繁昌-金に魅せられた人々-」が公開されてから一週間が経ちました。続々と家族連れのお客様や観光のお客様が来館されています。

鉱山で働いているかっぱがいるのコーナー「鉱山かっぱ」では公開初日はかっぱがちらほらとしかいませんでしたが、いまではこんなに鉱山で働くかっぱが!

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(公開初日は6匹しかかっぱがいませんでした…。)

小学生から大人まで様々な方が思い思いのかっぱを塗っていきます。

このかっぱは実際に鉱山で働く人をモデルにしています。少しでも鉱山でどのような仕事をしていたのかを見る機会にして頂ければ嬉しいなあ。

さらに今日(29日)からレアキャラどろぼうかっぱを追加しました。金山には実際に金を盗んで行った人もいたそうです。このかっぱ、他のかっぱに紛れて数枚しか入っていませんので、ぜひ探してみて下さいね。かっぱ3

特別展「金山繁昌-魅せられた人々―」は9月19日(月・祝)まで公開中です。

是非かっぱを塗りに来てくださいね!!

 

カテゴリー お知らせ

mark 〽ほ、ほ、ほ~たるこい

 七月の初頭に、宮守町の知る人ぞ知る蛍スポットに行ってきました。私はこれまで、蛍を間近で見たことがなかったので、自然豊かな遠野に来たからには蛍を見ねばなるまいと意気込んでいました。

 日が暮れると、山沿いの小川に一つ、また一つと蛍火が灯り始め、暗くなるにつれその数を増していき、まるで異世界に迷い込んだようでした。しかも割と近くまで飛んできてくれるのですね。サービス精神旺盛でした。

 いくつか蛍の出るポイントを回ったのですが、飛び方がのんびりであったり、せっかちであったりと場所によって蛍の個性があるのだなあと感じます。比較的街に近いところの方が穏やかに飛んでいる印象を受けました。そういうタイプは私でも捕まえることができ、すくった手をそっと覗くと蛍色の手のひらにそのシルエットが浮かび上がりました。小さい体でよくあれほど煌々と光っているものです。

 最近では、蛍が昆虫であることを知らない人もいるそうですが、暗闇をゆるゆる漂っている様を眺めていると、確かにこの世のものではないようにも感じてしまいますね…人魂とか…。これだけ飛んでいれば一つくらい混ざっていてもわかりませんねえ。

 数年前は蛍の当たり年で、川の流れに沿って乱舞していて、まるで天の川のようだったと地元の人が語ってくれました。ぜひ見てみたい!来年は今年以上にたくさんの蛍達に出会えることを願っています。

ちび蛍

宮守町某所の蛍。このあとすぐに飛び去りました。(撮影:佐藤)

 

 

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