mark 今年は伊能嘉矩の年

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皆さん、お久しぶりです。

年度末は新しい職員を迎える準備やインターネットの利用方法が変わるなど、さまざまなことが事務所で起こりまして、学芸員日記の更新が滞ってしまいました。大変申し訳ありません。
また今年もちょこちょこと若手の職員が更新していきますので、よろしくお願いします。

さて、5月9日は伊能嘉矩生誕の日です。2017年で生誕150年になります。「伊能嘉矩について知らない」という方も多いと思います。
伊能嘉矩(いのうかのり)は慶応3年(1867)に横田村新屋敷(現在の遠野市東舘町)に生まれました。明治27年(1894)4月に東京人類学会例会で「オシラ神に就きて」を講演し、翌月の東京人類学雑誌に「奥州地方に於いて尊信せらるオシラ神に就いて」を発表しました。また、明治28年(1895)、日本の新しい領土となった台湾に渡り、台湾総督府の嘱託などをしながら、各種族の言語・習慣・生活様式・地理・歴史等についての調査に情熱を傾け、明治38年(1905)に帰国するまでの10年間に『台湾蕃政志』をはじめ、図書・雑誌・論文等、膨大な量の著述を行いました。遠野に帰郷後は『台湾文化志』などの台湾調査の原稿をまとめたほか、遠野の歴史と民俗の調査を行い、『上閉伊郡志』『遠野史叢』『遠野方言誌』等の執筆に打ち込みましたが、大正14年(1925)、台湾で感染したマラリアの後遺症の再発で永眠しました。

これだけ聞くとまるで神童のような印象を受けますが、実はヤンチャな面があったり、自分がおかしいと思ったことをはっきりと主張する強い意志を持った努力の人物なのです。

伊能嘉矩についてもっと知りたくなったあなたは是非5月9日(火)に行われる「初心者向け講座&ギャラリートーク」にどうぞ!
当館の学芸員が伊能嘉矩についてわかりやすく説明した後、実際に博物館内に展示されている伊能嘉矩の資料を解説付きで見学することが出来ます。
時間は
①午後1時半~午後2時半
②午後6時半~午後7時半
と2回、遠野市立図書館の視聴覚ホールで開催します。
平日ですが、仕事が終わったあとでも参加できる時間帯になっていますのでアフターファイブにも最適ですよ!

皆さんのご参加お待ちしております!!
お申し込みは遠野市立博物館まで
電話 0198-62-2340

(小原)

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mark 遠野市と福崎町(兵庫県)

平成26年、柳田國男ゆかりの地である兵庫県福崎町と遠野市が、友好都市を締結しました。
そして、本年度も文化交流の一つとして、それぞれの市町が展示を開催します。
本展は、遠野市において「柳田國男と兄弟の絆 福崎町」を発信し、柳田國男の業績と福崎町を紹介するものです。ふくさき1
柳田國男には、4人の兄弟がいました。長兄松岡鼎は苦学して医者となり、次兄井上通泰は眼科医の道を進み、2人の兄は生涯にわたって物心両面から弟たちを支え続けました。弟たちは兄を敬い感謝し、それぞれの道で大成しました。
本展では、遠野市のみなさまに5人の兄弟を広く知っていただくため、その業績を紹介するとともに、兄弟の絆に焦点をあてた展示を行います。ふくさき2ふくさき3

ちなみに、兄弟関係は下記の通りです
長男 松岡鼎
三男 井上通泰
六男 柳田國男
七男 松岡静雄
八男 松岡映丘

会期:平成28年10月8日(土)~11月6日(日)
場所:遠野市立博物館エントランス

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mark 企画展「加守田章二とその弟子たち」を開催します

10月14日(金)から11月23日(水・祝)まで企画展「加守田章二とその弟子たち」を開催します。
今回の企画展は平成27年度に沼田功氏から加守田章二陶房ゆかりの作品111点の寄贈を受けたことを記念し、当館所蔵の加守田章二作品、長男で陶芸家の加守田太郎氏の作品のほか、遠野時代の弟子たちの作品などを展示し、その生涯と弟子たちに与えた影響について紹介します。
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加守田章二(1933-1983)は、大阪府岸和田市に生まれ、20世紀後半の日本陶芸界に、異色の才能を燦然と輝かせた陶芸家です。高校時代から美術の才能を発揮し、京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)に進み1956年に卒業後、茨城県日立市の日立製作所関連の製陶所などで働いた後、1959年栃木県益子町に窯を借りて独立し、本格的な作陶生活を始めました。
1961年、鉄釉作品で妻昌子とそろって日本伝統工芸展に初入選したのを皮切りに、1967年には陶芸家として唯一、第10回高村光太郎賞を受賞。同年、伝統的な作風からの脱却を考えて日本伝統工芸展への出品をやめ、岩手県遠野市を初めて訪れました。
その後、遠野の新しい陶房と単窯で修行僧のように制作に励み、曲線彫文、彩陶など新境地を次々と発表し遠野時代を確立しました。1974年には、40歳の若さで、陶芸家初の芸術選奨文部大臣新人賞(美術部門)を受賞、デザインを研究し、独創的な器形を広く展開した加守田の作品は、従来の陶芸の概念を超え、多くの人を引きつけるとともに高い評価を受けました。50歳を前に夭折し多くのファンに惜しまれました。

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この企画展は11月23日(水・祝)までとなっております。
皆さま是非お越しください。

(小原)

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mark 博物館実習

8月22日(月)から26日(金)まで博物館実習を行いました。(当館が組んだ実習の日程はこの5日間でしたが、就活などの関係で実習期間の長い学生さんや短い学生さんがいました。)今年は5名の学生さんが参加しました。当館の実習生は不思議なもので毎年民俗学とは直接関係のない大学の学生さんも何人か参加します。(それでも民俗学や遠野物語に興味のある学生さんが目標とやる気をもって参加してくれます。)

初日は資料の取り扱い方を学びます。

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写真は調書(資料を借用する際などに、資料の破損個所や特徴・気を付けなければならない点を書きだす作業)を書いている様子です。

ちなみに見ている資料は附馬牛人形という土で出来た人形です。この資料は人形の形をした土の土台に紙を貼り付け、その上から着色したものになります。なので年月が過ぎたものだと着色した紙がパラパラと剥がれてしまい、触っただけで剥離を起こす危険もあり実習生は恐る恐る触っていました。

 

3日目は刀剣の手入れ実習です。多分これを楽しみにしていた実習生も多かったのではないでしょうか(笑)

遠野市立博物館ではこの実習の時に博物館にある刀剣を一斉に手入れします。

始めに講師に注意事項や手入れ方法を指導してもらいます。(この時にこの刀はどういう刀だとか、実際に戦場で刀を受けた傷があるなど特徴も教えてもらいます。)

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その後全部で約40本ほどある刀を実習生が交代で手入れしていきます。

いまでこそ刀は美術品のようなものですが、もとは人を斬るための道具です。手なんてスパンと斬れてしまう本物の刀を実習生は集中して手入れしていきます。やる事と注意する事が多く、かつ日常ではまず触れる機会がない刀剣の手入れは実習生が一番失敗しながら色々な事を学べた経験だったのではないでしょうか。

 

最終日は展示解説の実習でした。企画展示室を実習生が担当を決めて、学芸員に対して解説してもらいました。写真は一番左の彼が金鉱山の内部の様子を解説しているところです。

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展示解説は学芸員の大きな仕事のひとつですが、実はこれがなかなか難しいのです。

今回は担当を決めてコーナーごとの解説でしたが、小さな博物館だと学芸員一人が館内全部を解説する事の方が多いので、すべての資料について勉強しておかなければいけません。しかし勉強したこと全てを話してしまうと時間がいくらあっても足りないので、どこをお客様に知ってもらいたいか自分で判断する必要があります。さらにお客様の年齢層や興味に合わせて解説内容を変えていかなければなりません。実際、この展示解説の実習では上手に解説できていた実習生の一人に小学生相手の解説を体験してもらったところなかなかに苦戦していました。

 

この他にも資料の整理や企画展を企画する実習を行いました。

写真は遺跡から出土した土器にどこから出土したものなのかを記入する作業の様子です。

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実習生の皆さんは色々な事を吸収できたのではないかなと思います。教える立場の学芸員も反省すべき点や改良すべき点などを学びました。

来年の実習生はいったいどんな学生さんがくるのかな?

(小原)

 

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mark 遠野まつり

9月になり朝晩は涼しくなって秋らしくなってまいりましたが、日中はまだ暑い日が続いてます。

さて、今週末の9月17日(土)、9月18日(日)は遠野まつりです。

市内の郷土芸能が一堂に会するこの祭りは、遠野郷八幡宮や一日市(ひといち)通り、駅前通り、蔵の道ひろばなどの町中が会場になって行われます。

祭りが近くなった最近では夕方になると、町の中から南部ばやしのお囃子が聞こえてきます。このお囃子の音色を聴いていると祭りが待ち遠しくなってきてワクワクします。

17日は遠野市街地で郷土芸能団体のパレードともちまきが行われ、18日は遠野郷八幡宮で流鏑馬と神楽の共演会があります!

気になる遠野の週末の天気は、晴れの予報です。

参加して楽しい、見て楽しい遠野まつりは今週末ですので、ぜひおいでください!

 

↓遠野まつり当日についてはこちらをご参考ください

http://www.city.tono.iwate.jp/index.cfm/25,10655,124,html

(遠野市ホームページ内観光のページのお祭り・イベント)

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