mark 博物館実習お疲れさまでした

遠野市立博物館では8月の末に学芸員の資格取得を目指す学生さんのために、博物館実習を行っております。当館は特に学部や専攻について制限を設けていませんので、毎年様々な学科や専攻の学生さんがやってきます。
今年も1週間行った実習の中から少しだけ内容について、ご紹介します。

まず初めに資料の取り扱いについて学びます。
博物館や美術館、その館によってやり方は違いますが、基本は一緒です。
実習生達は調書(他館から資料などを借りる際に、双方で確認しながら書く確認用の紙です)の取り方や、資料の梱包の仕方、梱包材の作り方まで学びます。
(綿を中性紙である薄葉紙で包んで梱包材を作っている様子)
学芸員日誌 1

調書の取り方や資料の取り扱い方は、とても丁寧でしたが梱包材作りに思いのほか四苦八苦していたのが個人的には印象的でした。

また今回は、市内の中学生に対して実際に解説業務を経験してもらうため、初日に解説の練習をしました。実習生達はそれぞれのコーナーを担当して解説します。今回はコーナーごとの解説になりますが、通常学芸員は全ての展示室を解説出来なければなりません。1つの資料に対して10、20の事を知っていることは学芸員としては当たり前ですが、限られた時間の中で特に伝えたい事を精査し、伝える相手によって内容の伝え方を変えていかねばなりません。(小学生なら分かりやすい言葉で、遠野が初めての人は遠野についても一緒になど)
実習生達は限られた時間の中で、どこを伝えるか吟味しているようでした。また、やはり緊張してしまうのか全体的に声が小さめになってしまう実習生もいて、そこを反省している実習生も多くいました。
(解説は簡単なようで意外とむつかしいのだ!!頑張れ実習生)

学芸員日誌 4

そして当館に来る実習生の最大の目的と言っても過言でもない、刀剣実習も行いました。
刀剣の手入れは手順こそ簡単ですが、刀の種類によって柔軟性が求められる作業です。
しかし、実習生は真剣に刀を手入れしていきます。(当館には実戦で使用した刀もあるので、刀を受けた際の傷などもこの時に説明していきます)

学芸員日誌 3
刀の手入れは本数をこなせば上手く出来るようになるので、あまり機会はないと思いますが、是非覚えておいてほしいです。

その他、埋蔵資料の注記や拓本を取ったり(拓本とってます↓)

学芸員日誌 2

教育普及事業の一環である、勾玉作りを実際に体験したりしました。
(教育普及活動も博物館の大切な業務であり、それを自分達が身をもって体験することはとても大切なことです)

今年は計7人の実習生が博物館実習を終えました。
学芸員にならずとも、今回の実習は社会人になった時に何かの役に立つかと思いますので、是非糧にして頑張ってほしいです。(博物館にもまた遊びに来てね)

1週間、大変お疲れ様でした!!

 

(小原)

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mark 試作品製作しました!

博物館、今年の夏季特別展はズバリ「河童」!!
子どもにも親しみやすいテーマということで、今年は河童をモチーフにワークショップを行うことにしました。
作るものは紙とセロハンで作るステンドグラスです。
当日と同じ時間でとりあえず学芸員が制作してみることに。

学芸員日記 2

下書きを書いて、どこを抜くか考えて……。
(器用な方ではないので、カッターとはさみを交互に使って汚く切れた部分も証拠隠滅です!!)

作りながら「子どもたちはどこでつまずくだろう?」「どこが分からなくなるだろう?」「どこが楽しいかな」など考えながら作ります。
途中制作過程やポイントのメモを取りながら進めていきます。

(このあと色の配分に悩むことになる私の作品↓)
学芸員日記
大人の私たちなら時間に余裕をもって完成するだろうと思っていましたが、結局2時間ぎりぎりまでかかってしまいました。
(子どもたちに作ってもらう際には時間配分に気を配る必要があります……。今後の課題です。)

当日対応する職員3名で制作してみましたが、同じ「河童」というテーマでも字を入れる職員や展示予定作品を再現する職員がいて、様々な作品が出来上がり面白いなあと感じました。
当日の子どもたちはいったいどんな作品を作ってくれるでしょうか?

(小原)

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mark 博物館オリジナルマスキングテープ出来ました!!

編集 マステ写真

遠野市立博物館オリジナルのかっぱマスキングテープが出来ました。
博物館のみで取り扱っている限定品になります。
白地に踊り狂う色とりどりの河童が映えます。この河童は遠野の郷土芸能や名産品などを持っているのでよーく見てみてくださいね!
お土産や普段使いにぜひどうぞ!!

遠野市立博物館受付にて販売中、1つ400円(税込)

 

 

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mark 特別公開「遠野城下町割図」展示中です

現在、博物館企画展示室で特別公開として「遠野城下町割図」を展示しています。

600 ①

これは江戸時代後半に制作された地図で、遠野の城下町の様子が描かれています。
現在の町、通りの名前や、制作された当時住んでいた人の名前や生業が記されています。

600 ③
さらに、地図の周りには昔の遠野の風景写真を一緒に展示しています。
地図を見ながら「昔はこういう風景だったのか」と感じてもらえれば嬉しいです。

600 ②

また、4月20日(金)からは桜まつりの入部行列に合わせて、当館所蔵の「遠野南部氏入部行列図」も一緒に展示します。
いつもは一部のみの展示ですが、今回は大きく広げて展示する予定ですので、いつもの常設展では見ることができない部分も見ることが出来ますよ!!

特別公開
「遠野城下町割図」
3月16日(金)~5月6日(日)
「遠野南部氏入部行列図」
4月20日(金)~5月6日(日)
場所:博物館企画展示室

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mark 今年はちょっと違います!!【ひな人形展】

今年もこの季節がやってきました。
私たち博物館にとっては今年度最後の大きな展示、「遠野のひな人形」展です。
この展示作業が終わると、春だなあとしみじみ思います。
学芸員日記ひな①

いつものように重い雛段を組み立てて、雛道具のお椀の蓋が合わず、これでもないあれでもないとぱかぱか合わせてみるのですが、今年はちょっと違います。

なんと今年は初公開の雛人形があるのです。
それがこちら!!
学芸員日記ひな②
遠野では珍しい次郎左衛門雛です。
これは盛岡市の及川氏からご寄贈頂いた雛人形です。
及川家は遠野で「及新」という屋号で呉服店を営んでいました。

また、この次郎左衛門雛の大きな特徴は顔です。
「引目鉤鼻」と言って、筆ですっと書いたような細い目に、ほかの雛人形より高い鼻が特徴です。
この雛人形はその名の通り、京の人形屋 雛屋次郎左衛門が制作したといわれる雛人形です。この次郎左衛門は幕府で御用を務めていて、江戸に店を持っていました。
この次郎左衛門雛は雛人形の流行に関係なく作られ、武家や公家に重んじられました。

(いやあ、まさかこの遠野でお目にかかれるとは思いませんでした!!やった!!)

また、今回は及川家と共に遠野市の両川家からも雛人形をご寄贈いただきました。
両川家は江戸時代の遠野の豪商で、伊能嘉矩がその当時の店の様子を
「新町の橋畔より今の下横町の右角まで町の片側の全部を連なる店」(伊能
嘉矩著『遠野くさぐさ』より)と書いているほどです。
そんな両川家から頂いた享保雛がこちら!!
学芸員日記ひな③
いやあ、大きいですね。
享保雛は顔が面長で里芋のようなので里芋雛とも呼ばれています。
また特徴としては女雛の袴が丸くふっくらしているところです。
でかい・顔面長・袴がふっくらの三拍子そろっていればほぼ享保雛と言ってもいいと思います(多分)

遠野市立博物館ではこのほかにも初公開の雛人形や雛道具、掛軸なども展示しています。
3月11日(日)までの公開になりますのでぜひご覧ください。

また「雛人形ってそもそも何?」「どんな種類があるの?」という方の
ために当館学芸員によるギャラリートークも行います。
雛人形についてより詳しく知りたい方はぜひご参加ください!!

◆ひな人形展示解説(ギャラリートーク)◆
ひな人形についてより詳しく知りたい方のために、当館学芸員が展示解説をします。
質問なども聞けますので、ぜひご参加ください。
※当日時間までに企画展示室にお集まりください。

・日時 3月2日(金)午後1時半~午後2時
・場所 遠野市立博物館企画展示室

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