mark 博物館実習


8月22日(月)から26日(金)まで博物館実習を行いました。(当館が組んだ実習の日程はこの5日間でしたが、就活などの関係で実習期間の長い学生さんや短い学生さんがいました。)今年は5名の学生さんが参加しました。当館の実習生は不思議なもので毎年民俗学とは直接関係のない大学の学生さんも何人か参加します。(それでも民俗学や遠野物語に興味のある学生さんが目標とやる気をもって参加してくれます。)

初日は資料の取り扱い方を学びます。

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写真は調書(資料を借用する際などに、資料の破損個所や特徴・気を付けなければならない点を書きだす作業)を書いている様子です。

ちなみに見ている資料は附馬牛人形という土で出来た人形です。この資料は人形の形をした土の土台に紙を貼り付け、その上から着色したものになります。なので年月が過ぎたものだと着色した紙がパラパラと剥がれてしまい、触っただけで剥離を起こす危険もあり実習生は恐る恐る触っていました。

 

3日目は刀剣の手入れ実習です。多分これを楽しみにしていた実習生も多かったのではないでしょうか(笑)

遠野市立博物館ではこの実習の時に博物館にある刀剣を一斉に手入れします。

始めに講師に注意事項や手入れ方法を指導してもらいます。(この時にこの刀はどういう刀だとか、実際に戦場で刀を受けた傷があるなど特徴も教えてもらいます。)

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その後全部で約40本ほどある刀を実習生が交代で手入れしていきます。

いまでこそ刀は美術品のようなものですが、もとは人を斬るための道具です。手なんてスパンと斬れてしまう本物の刀を実習生は集中して手入れしていきます。やる事と注意する事が多く、かつ日常ではまず触れる機会がない刀剣の手入れは実習生が一番失敗しながら色々な事を学べた経験だったのではないでしょうか。

 

最終日は展示解説の実習でした。企画展示室を実習生が担当を決めて、学芸員に対して解説してもらいました。写真は一番左の彼が金鉱山の内部の様子を解説しているところです。

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展示解説は学芸員の大きな仕事のひとつですが、実はこれがなかなか難しいのです。

今回は担当を決めてコーナーごとの解説でしたが、小さな博物館だと学芸員一人が館内全部を解説する事の方が多いので、すべての資料について勉強しておかなければいけません。しかし勉強したこと全てを話してしまうと時間がいくらあっても足りないので、どこをお客様に知ってもらいたいか自分で判断する必要があります。さらにお客様の年齢層や興味に合わせて解説内容を変えていかなければなりません。実際、この展示解説の実習では上手に解説できていた実習生の一人に小学生相手の解説を体験してもらったところなかなかに苦戦していました。

 

この他にも資料の整理や企画展を企画する実習を行いました。

写真は遺跡から出土した土器にどこから出土したものなのかを記入する作業の様子です。

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実習生の皆さんは色々な事を吸収できたのではないかなと思います。教える立場の学芸員も反省すべき点や改良すべき点などを学びました。

来年の実習生はいったいどんな学生さんがくるのかな?

(小原)

 

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