mark 刀剣の手入れ


博物館が所蔵する資料のなかに、刀剣があります。
市内の神社や個人から寄贈・寄託されている刀剣や、市が所有する指定文化財の太刀など約20振の手入れをしました。
博物館実習に来ている大学生3名が参加して、当課の課長の指導のもと初めて本物の刀剣に触れます。
  
目的は錆びを防ぐことです。
刀剣の多くは白鞘に納められています。時代劇などで侍が帯びている刀は拵(こしらえ)という、塗の鞘に納められていますが、この中に長期間入れたままだと刀が錆びやすくなります。
塗がほどこされていない白鞘は空気の状態に合わせて呼吸をし、鞘内の湿度を調整してくれるので保管に適しています。

まずは課長がお手本を見せてくれます。

まず鞘を払う

目釘を抜いて柄とハバキを外す

抜いた目釘は柄に戻しておくとよい

打ち粉は砥石を粉末状にしたもので、古い油を吸着させるために打つ

打ち粉をぬぐう

油膜で刀身の錆を防ぐために油を塗る。多すぎても油焼けを起こすので注意

光にかざして刀身をチェック

外した時と逆の順序で柄と鞘を戻し終了

槍や薙刀も同じ手順で手入れをしますが、刃をぬぐう時にはより注意を払わなければいけません。 刀剣と違い両刃で、穂先がほんの少し厚くなっているものもあるためです。 今回手入れをした刀剣の中には、県指定有形文化財の太刀もありました。(刀身に油を塗っている写真) 銘に「永和二年八月 日 寶壽(ほうじゅ)」とあり、永和2年(1376)に作られたことが分かります。 この太刀には3か所も打込み跡があり、実戦で使われた際の傷であることが伺われます。 当たり前のことですが、これらの刀剣類は容易に人を傷つけてしまえる道具です。「うっかり」や「おふざけ」は自分だけではなく周りの人にも危険です。 刃渡り15センチ以上の刀、薙刀、槍は届け出が必要な「刀剣類」であり、許可なく所持したり、定められた取扱いに違反すると銃砲刀剣類所持等取締法により罰せられます。 刀剣を取り扱う際にはくれぐれもご注意ください。 【松浦】
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