mark 【伝承園の土間三和土工法】

 遠野観光の定番スポット・伝承園で土間三和土が行われました。これは足元が雨水等で崩れないよう踏み固めるための作業で、コンクリート開発以前は一般的に行われていました。その工程をざっくり紹介します。

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まず土や石灰等を練って、

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均して上からトントンと搗いていきます。

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金槌で鉄板を叩き、平らに固めます。

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窪み発見!

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仕上げに持ち手を付けた板木で表面を叩きます。
この繰り返しです。
 

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 完成した部分は急激な乾燥を防ぐために菰(こも)を掛けます。乾燥した白い箇所と、叩いたばかりの黒い部分。違いがくっきりしていますね。黒い部分は科学反応で発熱しており、触るとほんのり温かいのです。菰を被って寝転がると気持ちいいかも?

 
 紹介した場所は伝承園に入場すればいつでもご覧いただけます。皆さんもリニューアルした土間を見に、いざ伝承園へ!

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mark 【戦国キャリアウーマン清心尼公、山形へ出陣す】

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遠野が誇る女戦国大名・清心尼公が、9月30日に山形市で開催された「東北6姫祭り」に参戦し、「お姫様サミット」でPRを行ってきました。
この催しは、戦国時代に活躍したお姫様が東北6県からそれぞれ集結し、自らの生涯や地元の歴史について紹介するもので、艶やかな打ち掛けをまとった姫君達が「文翔館」におでましになりました。
そんな中で一人、尼装束である清心尼公は一際注目を集めておりました。しかも姫君に混じって唯一の殿様です。東北にも女の戦国大名がいらしたのか!と参加者から驚きの声があがりました。
清心尼公はもともと八戸根城南部家に生まれたお姫様でしたが、夫と跡継ぎの相次ぐ早世により自ら家督を継いで殿様となりました。再婚話を持ち掛けられますが、夫への貞節を守り出家してこれを拒否。家臣や領民からも慕われ立派に家を治めた名君でありました。
今年生誕150年を迎えた遠野出身の台湾人類学者・伊能嘉矩も清心尼公の顕彰活動に力を入れ、彼女を遠野の女性の理想像とする言葉を遺しています。後世に与えた影響も大きい人物です。
清心尼についてさらに詳しく知りたい方は、遠野市立図書館に読みやすい関連書籍があるのでぜひご一読ください。目指せ次期大河ドラマ!! 

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mark 博物館実習お疲れさまでした!

今年も8月に遠野市立博物館では学芸員資格取得を目指す方たちのために、博物館実習を行いました。期間は8月21日(月)から25日まで(金)までの1週間の実習でした。
去年は大学の関係で実習が伸びたり、就活の関係で人数がまちまちの変則的な実習でしたが、今年は6人が1週間がっつり行った実習でした。

初日は実際の資料を使い、資料の取り扱い方を勉強します。調書(他の博物館などから資料を借りる際に、双方で確認しながら資料をチェックする作業)を書き込む実習でした。

学芸員日記④[1]
今年の実習生は慎重な学生さんが多く、ゆっくり時間をかけて調書を取っていましたが、実際の借用の際には限られた時間の中で、借りる全ての資料の調書を取らねばなりませんので、時間との勝負になります。常日頃から物を見る際に全体を見て、ポイント箇所を絞る目を養うことが大切です。

学芸員日記③[1]

また2日目は重要文化財「千葉家」の家財道具整理を実習してもらいました。
現在千葉家は修理中で内部を見ることは出来ませんが、千葉家の中にあった家財道具は現在整理作業の真っ最中です。実習生達は家財道具の手入れから実測まで一通りの作業をこなしていきます。(その際、大きな味噌樽の中に鼠の骨がびっしり入っていたらしいですが、手入れされていない資料には、虫の死骸やカビ、汚れは付きものです……。ひええ)

学芸員日記⑤[1]

(これがその鼠の骨だー!!)

資料の整理作業はどこの博物館でも、やり方は違えど必ず行われる作業になります。ここで経験したことが活かされたのか、4日目の午後に行われた博物館の資料整理では皆スムーズに行うことが出来ていました。

3日目は埋蔵文化財を取り扱う実習を行いました。遠野市立博物館の事務所には埋蔵文化財担当の職員もいるので、民俗以外の実習も行うことが出来ます。ここでは拓本(土器に専用の和紙を押し付け、その上から墨をあて形や模様を写し取る作業です。ここで取られた拓本は遺跡発掘などをした際の報告書に使われます)や注記(土器や土器片に小さな字でどこで採取したか、いつ採取したかなどの情報を書き込む作業です)を行い、さらに最近積極的に行っている教育普及活動である勾玉作りを体験しました。拓本や注記は一見簡単そうに見える作業ですが、そこにも良し悪しがあり、なおかつこれもスピード勝負なので実習生は真剣に取り組んでいました。

学芸員日記①[1]

4日目はきっと実習生が一番楽しみにしていたであろう、刀剣の取り扱い実習です。一通り講師の先生にやり方を教えてもらい、いざ実践!刀剣は一歩間違えればすぐに傷がついてしまいますし、手や指などは簡単に切れてしまうほど取扱いに注意が必要な資料です。
実習生はおそるおそる手入れをしていきます。
(初めて刀剣を手入れするのであれば、打ち刀くらいの長さが重すぎず軽すぎず、刃渡りも長くないのでやりやすいのですが、実習生は皆太刀を選んでいました)
刀剣の手入れに限らず、博物館の資料を取り扱う際には集中力と根気、さらには体力と腕力もあったほうがいいですね。(特に民俗資料は大きく、重い物も多いです)

学芸員日記②[1]

 

最終日には実習生に特別展を企画してもらいました。博物館では当然特別展を行いますので、企画書を作り、何が必要か、どのような日程で行うかなど計画することも必要になってきます。
今年の実習生は少々オリジナリティに欠けた企画(過去に遠野市立博物館で行った特別展と似たようなものを企画してしまった実習生もいました。他館や自分の博物館でどのような企画展を過去・現在行っているか調べることも重要なポイントです)でしたが、なかなか面白い所に焦点をあてていました。

今回は5日間ぎっしり行いましたのでいつもより短く感じた実習期間ですが、毎回実習を行う度に学芸員も反省点が出ます。今回の反省を来年に活かしつつ、遠野市立博物館では実習を行っていきたいと思います。
実習生の皆さん、5日間本当にお疲れ様でした!!

(小原)

 

 

カテゴリー その他, 博物館

mark よっしゃ来い!実習生!!

遠野市立博物館では毎年、学芸員の資格取得を目指す学生さんのために博物館実習を行っています。
今年は8月21日(月)から1週間実習を行います。
写真は初日に使用する道具たち……一体何に使うか、実習生は分かるかな?

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当館では実習要項の受入条件に該当し、書類の提出など所定の手続きを行えば、どんな分野の学生さんでも実習を行うことが出来ます。(ただし定員に達した場合など、必ずしも受け入れることが出来るわけではありませんので、実習を希望する学生さんは一度お問い合わせすることをおススメします。)
毎年当館に来る学生さんは「本当にうちの博物館でいいの!?」と思うような専攻の学生さんが来ます。
今年は一体どんな学生さんがくるのかな?

(小原)

カテゴリー 博物館

mark 特別展「伊能嘉矩と台湾研究」の見どころ

平成29年7月21日(金)から特別展『伊能嘉矩と台湾研究』が開催されています。
7月21日(金)~9月24日(日)までは第1期になります。
今回はその見どころを紹介します。

学芸員日記用①

◆台湾大学から借りてきた伊能が収集した当時の原住民の資料!!
今回の展示は台湾にある台湾大学や、台湾大学図書館から伊能が台湾を調査した際、
収集した資料を借用し、展示しています。
今回の資料が展示されるのは約90年ぶりになります。

皆さんは原住民と聞くと、どのようなイメージを持ちますか?
裸に腰巻?肉を丸かじり?槍を持っている?
伊能が調査した当時の台湾原住民はとってもオシャレです。
部族によって服装は異なりますが、女性は髪を束ね布を巻き、アクセサリーなどを身に着け、服にも何枚も布を巻いています。男性もその部族の民俗衣装などを身に着けています。
また台湾原住民の服装は刺繍が細かく施されたものも多く、現代の私たちが見ても「素敵だな」と思う物も多いです。
残念ながら借用した資料の写真をこちらに掲載することはできないので、是非博物館で実物をご覧ください。
※なお、台湾からの借用資料は第1期のみの展示になりますので、お早めにご覧ください!

◆伊能の研究に対する姿勢が伺える資料!!
今回の展示では伊能家から寄託されている資料や当館で所蔵している資料なども展示しています。
中には伊能が台湾原住民を研究するにあたり自ら製作した調査の詳細な分類や、台湾原住民を調査する際の決意などが記載された文書、記録も展示しています。
伊能は研究に対し、大変な熱意と意欲を持ち、そして正確に記録しようと努めた人物でした。
その研究姿勢や論文は柳田國男など多くの研究者に影響を与えています。
柳田國男も絶賛する「伊能嘉矩」とはどのような人物なのか、ぜひその人柄を感じて行って下さい。

◆原住民族の写真!
展示の中には原住民族を映した写真も展示しています。
伊能が台湾を調査した当時は、治安もさることながら、厳しい自然やマラリアなどの病気の他、野盗や首狩りの風習から身を守らなければなりませんでした。
首狩りと聞くと野蛮だなと感じる方もいるかもしれませんが、首狩りの風習があった台湾原住民にとっては、とても重要な儀式のひとつでした。
今回はその首狩りの風習の様子や、原住民の伝統楽器を演奏している様子、踊りを踊っている様子などその当時の原住民写真も展示しています。

◆伊能だけじゃない!台湾に渡った岩手県の先人!!
今回はさらに伊能嘉矩の他に、台湾に渡った岩手県の先人として後藤新平と新渡戸稲造の資料も展示しています。(後藤新平の資料は後藤新平記念館よりお借りしました。後藤新平に関してより詳しく知りたい方は、是非記念館へ!)
後藤新平は明治31年(1898)に台湾総督府民政長官となり、経済改革と当時台湾で社会問題になっていた阿片の取締りを行いました。
また新渡戸稲造は、後藤新平に招かれ、明治34年(1901)台湾総督府民政部殖産局長心得に就任します。そこでサトウキビやサツマイモの普及と改良に大きな成果を残しています。

(おまけ)私、頑張りました!!伊能のパネル!!

学芸員日記④
今回の展示は子どもには少し難しい展示になってしまいましたので、少しでも伊能嘉矩に親しみを持ってもらおうと、等身大パネルを製作しました。ちなみにこれは明治34年(1901)に台湾にて撮影した写真になります。
特別展が行われている展示室は写真撮影禁止ですが、このパネルは写真撮影OKですので、是非皆さん色々なポーズをきめて伊能さんと一緒に写真を撮ってくださいね。

(小原)

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